2 うふふ、きっとこのあとは、 「分かっていらっしゃると思いますので、単刀直入に申し上げます。マネージャーをお辞めになって下さい」 来たっ!ここで返すべき言葉は何度も夢小説で読んだから知ってるわ。 「やっぱりね!どうせあんたたちもテニス部は皆のものだ、とか思ってんでしょ?そういうの皆の迷惑だからやめてくれない?テニス部は誰の物でもないわ!彼ら自身の物よ!」 こうでしょぉ?で、ここで逆上したこいつらが私を叩こうとして、私を心配して探してた皆がちょうど助けに、 「何をおっしゃるかと思えばそんなことですか?」 ……えっ? 「まぁとりあえず忠告は致しました。それと、私たちが忠告をするのにもちゃんと理由がある、ということを覚えておいてくださいね」 何で逆上しないの?何で皆助けに来ないの?何で、何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何でナンデナンデナンデナンデナンデナンデ! そんな蔑んだ目で姫華を見るの?彼女たちの視線に耐えられなくなった私は屋上を出た 「はぁっ、はぁっ……」 何でこの私があんな目で見られなきゃならないのよっ!私をばかにするなんて何様なの、あの女たち!ふつふつと沸き上がるいらいらを抑えられない。どうにかしてあの女たちに仕返しをしてやろうと考えていると、ある人物が目に入った (ふふふふっまぁ今回は許してあげるわ!こんなにいい口実を作ってくれたんだもの!!) 「亮!」 偶然近くにいた亮に泣き真似をして抱き着いた 「うわっ、なっなんだよ愛沢」 (焦っちゃって可愛いなぁ、きっと可愛い姫華に抱き着かれたからよねっ!) 「あっあのね!今ファンクラブに呼び出されてっ急にマネージャーやめろって言われたのぉ」 さぁ、姫華のために怒って皆で姫華のこと守ってよねっ ×
|