1 お姫様? side 「皆ぁ、ドリンクできたよぉ?はい、景吾」 少しでも、私が可愛く見えるように上目遣いで景吾を見つめながら渡す 「…あぁ。次からはわざわざ渡しに来なくていい。そこに置いておけ」 えっ? 「あぁ、俺のもそこに置いといてくれん?」 ゆうしまでっ 「っ、なんで?」 「ドリンクぐらい自分の飲みたい時に飲む。さっさと他の雑務をしてきやがれ」 「…わかった」 何でよっ!こんなに可愛い姫華からドリンクもらって嬉しくないのっ?ここは二人が姫華のドリンク誉めたりして、取り合う場面でしょっ!? xx第xx話xx おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいっ!何で皆もっと姫華に夢中になんないのっ!?こんなに可愛い子がマネージャーしてるんだから取り合うはずでしょう!?私がお姫様でしょぉっ!? …………………そっかぁ、きっと皆戸惑ってるんだわ!今まで自分達の顔しか見ない女ばっかりだったから、こんなに優しい姫華が来て戸惑ってるのよねっ!ふふっそうと決まれば、次することは決まってるよねぇ 「……ん、……わさん、愛沢さん!」 「何よ、うるさいわねっ!」 「ごっごめんなさい、あ、あの、五十嵐さん達が呼んでるよ」 「五十嵐?誰よそれ?」 「あ、あの…テニス部ファンクラブの会長、です」 !来たっ!まさかこんなに都合よく来てくれるなんて、やっぱり姫華は神様に愛されてるんだわっ! 「突然呼びつけてしまって申し訳ありませんわ。私、男子テニス部ファンクラブ会長の五十嵐麗、と申します。少しよろしいかしら?」 「うん、大丈夫だよぉ」 「じゃあここではなんですので、少しついて来てくださいます?」 「わかったよぉ」 着いた先は屋上だった ×
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