3 「それは確かに気持ち悪いね。それに仕事はちゃんとしないと、平の子だって一生懸命練習したいだろうに可哀想だよね」 「俺、マネージャーになってくれるなら雅さんが良かったです……」 何だか鳳の頭に犬耳が見えるのは私の気のせいなんだろうか。つい、頭を撫でてしまった。身長的に逆だというのはこのさい気にしないことにする 「嬉しいこと言ってくれるね、鳳。でも、ごめんね?」 「うぅー…」 ……尻尾まで見えてしまった 「長太郎、雅にもいろいろあるんだから無理言うんじゃねぇよ」 「はい…」 「今度、試合があるんでしょう?応援に行くから、それで許してくれないかな?」 「ほんと(です)かっ!?」 …鳳を慰めるつもりで言ったのに何故か宍戸まで反応してしまった。今度は鳳の尻尾がちぎれんばかりに振られているのは気のせいだと言うことにしておく 「ほんとだよ だから頑張ってね?」「おうっ」 「はいっ!」 「じゃあ今日も部活頑張って来てね」 「おう、ありがとな 雅も暗くなると危ねえから早く帰れよ」 「うん、じゃあね」 笑顔で二人を見送る ーそれにしても愛沢サン、ちゃんと仕事しないなんてだめじゃないか。しかも、気持ち悪がられるようなへまするなんてねぇ? でもほんとにまぁお約束なことするよね。ま、彼女がそんな調子なら次の展開はそろそろ、かな? 「ふふふっ典型的なのも案外面白いものだなぁ。さぁ、次はどう行動するのかな?」 ×
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