■ 初な貴方が大好きです

『新八さん。』


「おう、愛ちゃんじゃねぇか。」


目の前にいるのは私の大好きな永倉新八さん。


みんなは筋肉馬鹿とか言ってるけど、実は初で恋愛ベタなのが可愛くて仕方ない。


私はそんな彼に片思い中である。


『今日、この後お暇ですか?』


「別にこれといってねぇが、どうしたんだ。」


『一緒に食事でもどうかなぁって。』


「おっ!デートの誘いか。」


『はい!!』


冗談で言ったつもりだったのか、みるみる顔が赤くなる新八さん。


あーあ、黙っちゃった。
でも、可愛いなぁ。


『新八さん、デートしましょ。』


そう言って、新八さんの手を取って歩きだした。


「おい、愛ちゃん。そんな引っ張んなって。」


『新八さんは私が嫌いですか?』


少し悲しいフリをして彼を見上げる。


新八さんは凄く焦って私の手を握り


「そっそんな事はねぇ、むしろすごく好きって言うかそのっ」


ん?今、好きって聞こえたよね?


『あの、さっき好きって…ホントですか?』


新八さんは手を放し、一呼吸してから私の肩を掴みいつもとは違って真剣な顔で


「愛ちゃん、俺は君が好きだ。こんな流れで言っちまったが、付き合ってほしい。」


どうしよう…
告白されるなんて予定外だよー。


しかも超真っ赤になってる。
嬉しすぎる!


「だっだめか?」


おっと犬の耳が垂れ下がった様に私を見ないで。


心の中でキュンキュンしながら


『私でよければ、お願いします。』


「お、おう。」


駄目だ、もう我慢できない。
そう思って勢いよく


『新八さん、大好きです。』


と抱き着いてしまった。


「うおっ」


またまた顔を赤くして、私を離そうする新八さん。


『離したら、さっきの言葉無しにしますよ。』


「そりゃねぇぜ。」


少し照れながら私を抱きしめてくれる彼。


「愛ちゃん、大事にすっからよ。」


『はい。』


初な貴方が勇気を出して、愛を伝えてくれた。


今日からは私の幸せを新八さんに託しますね。










=あとがき=
いかがでしたか?
短くてすいません(ノ△T)

愛様、最後まで読んで頂きありがとうございました♪
2012.6.25

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