■ 甘い甘い口づけを

「なにをしている早く来い。」


彼はいつもこんな風に私を呼ぶ。


周りから見ればきついかもしれないでも、私にしか見せない顔がある。


助手席に乗り、風間さんを見ると


「何を見ている。」


窓を開けさらさらと風になびく風間さんの髪がキラキラしてて


『綺麗…』


「貴様はまたそんなことを…」


そんな風間さんを見てみると頬を赤く染め少し口が緩んでいた。


彼は私がたまに口から漏らす言葉に照れてくれる。


「愛の方が綺麗だ…」


『えっ?』


「そんなに何度も言わん。」


『…………』


ちょっといじけて黙ってみるとさっきより大きい声で


「愛の方が綺麗だと言っている。」


『えへへ、風間さん大好き。』


「だから貴様は……俺も好きだ。」


風間さんは運転中なのでこちらを向いてはいないが優しく空いてる手で私の手を握ってくれた。


『ふふっ。』


「何を笑っている。」


言葉はきついけどこうやって行動は優しい彼。


『いえ、幸せだなぁと。』


「当たり前だ。」


この後彼は決まって


「俺以外、愛を幸せに出来る奴などいない。」


『えぇ、貴方の存在が私の幸せですから。』


そう言うと風間さんは車を停め私に覆いかぶさり


「愛、愛している…」


『私も愛してます…』


深く甘い口づけをくれた――――。










=あとがき=
かなり短めですがリクエストで愛を囁かれたいと言うことなんでこんな感じにしてみました(≧ヘ≦)
口調の難しい人はストーリー出来ても文章にしにくいから苦戦しちゃいます(ノ△T)

愛様、最後まで読んで頂きありがとうございました♪
2012.6.29

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