■ ツンデレガール

『愛ちゃん!ネクタイ結んでっ』


「沖田、それぐらい自分でしろ。」


冷たい返事を返しながらネクタイをしてくれる愛ちゃん。


『相変わらず、一くんみたいだね。』


「煩い。首を絞めるぞ。」


愛ちゃんはいわゆる“ツンデレ”だ。


「出来たぞ。」


『ありがとう、愛ちゃん。』


そう言って抱き着くと


「離せ、沖田。皆が見てる…」


真っ赤な顔をして、照れる愛ちゃん。


そんな愛ちゃんが可愛くて


チュッ


「――あああっ」


『可愛い、愛ちゃん。』


「沖田のバカ!!」


走って教室を出て行った。


『あはははっ』


僕は当然、後を追う。


まぁ、向かった場所はわかるけどね。


『逃げないでよ、愛ちゃん。』


「だって、総ちゃんが教室でキスなんかするから。」


校舎裏にある桜の木の後ろに隠れる愛ちゃん。


『愛ちゃんが可愛いから悪いんだよ。』


皆の前ではクールなのに、二人っきりになると愛ちゃんは、甘えた声で僕を“総ちゃん”と呼ぶ。


「うー。」


ギュッと抱き着く愛ちゃん。


『いつも、こうやって甘えてくれればいいのになぁ。』


「無理だよ。二人だから恥ずかしくないのに。」


愛ちゃんは恥ずかしがり屋で、褒めただけでも口をパクパクしてパニクってしまう。


だからクールを装っている。


『このままでもいいのに。』


愛ちゃんはとても気にするらしく、頑張って隠しているが…


教室から皆が見てる事は黙っておこう。


可愛い可愛い僕の彼女はツンデレガール。










=あとがき=
短くてすいません(>_<)

愛様、最後まで読んで頂きありがとうございました♪
2012.6.4

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