【1】 桜麗side 総司先輩からの告白から…私はなんだか胸が高鳴ってばかりだった。 総司先輩が好き…なのは好きだが、それは先輩後輩として…みたいな感じで… 告白は嬉しかったが自分の気持ちがよく分からない私は総司先輩と顔を合わせられなかった… in道場 何だか気持ちが乗らないまま幹部合宿三日目の練習が始まった。 『皆さ〜ん!この稽古終わったら休憩です!』 気持ちが入ってないが、やはりけじめをつけてやらねばならない… 私は次の休憩のため皆の飲み物を運びに行った。 籠に皆の飲み物を入れるといきなり私の身体が沈んだ。 『キャッ!』 直ぐに後ろを見る。 私に抱き着いてたのは言うまでもなく、総司先輩だった… 『そ、総司先輩!』 沖「ご苦労様。桜麗ちゃん^^」 人の気もしれず私に抱きついたままニコニコと言う総司先輩。 『ご苦労様です……じゃなくて、離して下さいよ!』 そう言うが総司先輩は私の首元に顔を埋め、ギュュッと強く抱きついた… 『ちょっ…!///総司先輩…「ねぇ…」』 私の声に重なるように耳元で囁く総司先輩。 甘い声にドキッとしたが、そんなことさせる暇がないかのように、総司先輩は続けて言葉を発する。 沖「…僕さ、桜麗ちゃんに告白したでしょ?」 『?はい。』 沖「……一晩考えたけど…答えは決まった?」 表情や思いが分からない総司先輩に私は戸惑う。 しかし、こんなこというのならば真剣に答えなければならない… 『……私、よく分からないんです。』 沖「……」 『総司先輩のことは好きです。けど、それって恋愛とかじゃなくて、ただたんに先輩、後輩として憧れみたいな…そんな感じの好きなんです…』 沖「先輩と後輩…ね」 『はい。……だから、まだその、あの…………ごめんなさい』 私は頭を下げると総司先輩は頭上げなよと言った。 取り合えず、それに従って頭を上げる。 すると…… [しおりを挟む] 19 / 20 [ back ] |