君の瞳は恋の色〜桜散る頃に〜 | ナノ




【2】



沖田side



新八さんもたまには良いこと言うよね。
肝試しは二人ペアが定番。
くじ運もあるけど桜麗ちゃんと二人っきりになれるチャンスがある。


絶対、桜麗ちゃんには参加してもらわないと意味がないから反対しそうな一君をその気にさせないとね。


だって一君は反対するだろうと期待の目で桜麗ちゃんが一君を見てるしね。


案の上“二人ペア”と言うのに乗ってきた。


後ろで土方さんや左之さんまでもが反応していた。
ライバルが多くて困るけど肝心な桜麗ちゃんが参加しないとね。


『勿論、桜麗ちゃんも参加するよね?』


桜麗ちゃんは渋々と返事をした。


「じゃあ、くじ引きするか!!」


新八さんはやる気満々だったのか既にくじの準備をしていた。


「先に説明しとくな。同じ数字がペアだ。で、合宿所の裏の墓地を抜けた所の鳥居の先に社がある。そこに俺様のブロマイドがおいてあるから持って帰ってくる、それだけだ!」


新八さんのブロマイドって…多分、筋肉を写してるんだろうなぁ。
平助や左之さんがキモいとか言ってるけど、問題はペアの相手だよね。


『新八さん、くじ引こうよ。』


「そうだな、じゃあレディーファーストだ。桜麗ちゃん引いてくれ。」


呼ばれた桜麗ちゃんは一枚のくじを引いた。
それを皆が見ている。


「えっと……1番です。」


「じゃ、男共はじゃんけんして引いてくれ。で、同時に番号を確かめるか。」


じゃんけんをしたら僕が一番最後に引くことになった。
同時に見るってことで皆、まだ番号を知らない。そして、


『「「せーの」」』


「うわぁ、一君とか。」


「俺は原田とか。」


平助は一君と土方さんは左之さんとそして僕は


『桜麗ちゃんよろしくね。』


残り物には福があるね。
そして1番の僕達からスタートした。


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