君の瞳は恋の色〜桜散る頃に〜 | ナノ




【2】



皆さん頭を撫でるの好きだなぁと考えていると


ガラッ


「あ、皆さん何してるんですか!私達がいない間に!!」


「今日は沖田先輩と土方先生…それに斎藤先輩ですか。」


そう言いながら入って来たのは千鶴ちゃんとお千ちゃんだった。


『おかえり。』


「ただいま。って今日は沖田先輩がひざ枕なの?」


『んー、なんか疲れてるらしくって…最近、皆さん疲れすぎだよね?』


「桜麗、それ騙されてるから…昨日は原田先生だったし…」


『そうなの?』


と首を傾げると


「桜麗ちゃんは皆さんに優しすぎますよ。」


「そうだよ。もう!皆を虜にして〜、ほんっとに可愛い子。」


と後ろから抱き着くお千ちゃん。
千鶴ちゃんはというと


「皆さん、どいて下さい。沖田先輩も!!」


「―った。千鶴ちゃん、乱暴にしないでよ。」


総司先輩をひっくり返して私の膝から落としていた。
どこにそんなパワーがあるんだ?なんて考えていたら笑ってしまった。


「なに笑ってるんですか?」


『千鶴ちゃん、今日も凄いなぁと思って。ふふっ』


そう、いつもこんな感じで千鶴ちゃんとお千ちゃんが皆さんを退かせてくれている。


昨日は原田先生と平助君。
一昨日は風間先輩と不知火先輩。


毎日、組み合わせは違うけど何故か私にひざ枕をさせたがる。


何がいいのかわからないが皆さん気持ち良さそうに寝てるから今では当たり前になっちゃって、断れなくて二人が助けてくれる。


足が痺れるから10分くらいしかもたないんだよね。


後、必ず皆さん頭を撫でる。


悪くはないけど子供扱いされてる気がしてしまう…


まぁ、深くは考えないようにしてる。


だって、今が一番幸せなんだから―――――


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