【03】 『はぁ…』 「お姉ちゃん、どうしたの?」 『なんでもない、ごめんね千鶴。』 「お弁当、美味しくなかった?」 『そんな事ないよ。千鶴が作るお弁当は世界一だよ!』 私が悩んでいるのを千鶴はわかってるけど理由までは聞いてこない。 まぁ、聞かれたからと言って悩みが原田先生なんて言える訳がない… いつの間にか私のすべてを侵食していく原田先生の存在。 こんなに辛いなら好きになんてなりたくなかった。 『千鶴、心配しないで。大丈夫だから。』 「お姉ちゃん…」 貴方の存在が大き過ぎて 愛を知るのが怖いんです [しおりを挟む] 5 / 8 [ back ] |