自分で言うのもなんだけど、俺は社交性はある方だと思う。

だから男の友達はもちろん、女の子の友達もそれなりにいて、そのノリのよさで社交性以外はフツメンな俺にもそれなりに可愛い彼女が出来たりしちゃったりして。
女の子にも、可愛いコにも耐性はある方だと思ってた。なんて言ったら周りにフルボッコされそうだけど。

だから、可愛い子や美人にそこまで興味なくて、顔だけ見て一目惚れとかねーよなー性格だろーとか思ってたん、だけど。


「緑間、お疲れ。」

「…来てたのか。」


正直、心臓が止まるかと思った。

試合が終わって、自販機におしるこを買いに行きたいと言う真ちゃんに着いて行ってたら後ろから真ちゃんを呼ぶ声が聞こえて。振り向けば、女の子がいたんだけどその女の子が何この子やばいおかしいってくらい可愛いっていうかつまりはドストライクで。
真ちゃんがその子とびっくりするくらい穏やかな表情で話すもんだからちょっと焦った。いや、なんていうかまさか彼女とか、だったりって?

今思えばあれが一目惚れってやつだったんだろうと思うんだけど。


「真ちゃん、その子誰?」

「中学時代の、マネージャーなのだよ。」


それ桐皇のピンクの髪の子なんじゃねーのって一瞬思ったけどよく考えればあんな強豪の、大型バスケ部のマネージャーが一人なはずがないわけで。
そっか、マネージャーかなんて息を吐いてちらりとその子の方を見れば、その子は俺と目を合わせてにこりと笑った。

心臓止まりかけたツー。


「さっきの試合、出てましたよね。お疲れ様です。」

「あぁ、うん。ありがと。」


おい、俺、自慢の社交性どこ行った。なんて自分に突っ込んでしまいそうなくらいに短い言葉。これはまさか、なんて思えば頬が熱くなってきて。やばいどうしよう、俺は女子か、なんて頭を抱えれば、マネージャーの彼女はクスクスと笑う。


「お名前、聞いてもいいですか?」

「あ、高尾、和成です。」


敬語じゃなくていいのに、と笑う彼女が天使に見えた。むしろ、天使じゃないかと思った。これはもうやべぇ一目惚れした!なんて言う友達を馬鹿に出来ないな。


「あーなぁメアド聞いてもいい、かな?」


きょとんと目を丸くした後、いいよと笑った彼女にもう俺は落ちてる気がする、っていうか落ちてる。
「俺のいないところでやるのだよ!」と真ちゃんに言われるまでずっと俺は熱に浮かされていた。

ああ、一目惚れ、しちまったな。




アンダーラブストーリー


キャラが…ぶれぶれ…!美少女主とか書いた事ないのでこれでいいのか…しかも有名要素が…!ううすみません…瑞希さんリクエストありがとうございました!

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