「志々雄さーん」 「……なんだ、朝っぱらから」 「寝れなかったんです。だから、遊んで下さい!」 けらけらと笑うnameに、志々雄は溜め息を吐いた。 外はまだ薄暗く、静寂に包まれていた。 「さ、何して遊びましょうか………あ!久しぶりに将棋でもしましょう!」 うきうきしながら、将棋盤を持って来ますと背中を向けたnameに、志々雄は言った。 「将棋より楽しめることがあんだろ?」 志々雄は口角を上げ、いつもの不気味な笑みを浮かべた。 nameはくるりと振り返ると、目を少女のようにキラキラとさせ、志々雄の元へと寄る。 「それがいい!わたしにも教えて下さい!」 nameの無垢な笑顔に、志々雄は喉を鳴らした。 「此処に座れ。あとは俺に任せておけば、お前は楽しめるぜ?」 はい!とnameは元気良く返事をすれば、志々雄の膝に座った。 「………最初は痛いが、我慢しろ。」 「えっ?」 顔を志々雄の方へと向ければ、後頭部が志々雄の手のひらに押された。 唇が、熱い。 「〜〜〜!」 接吻、それはnameにとっては始めてのもので。 なんだかいけない事をしているみたいで。 「し、…しおさ、っ、」 口内を熱いものが動き回る。 「楽しみは、これからだ。」 志々雄はそう笑うと、再びnameに噛み付くように口付けた。 さあ、幕は上がった お題は、たとえば僕が、さまからお借りしました。 . ←→
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