「…あ、おはよ」 「おはようございます、nameさん」 天気の良い朝だった。 それだからか、何故か今日は気持ちよく目が覚めて、大広間に向かえば宗次郎はもう起きていた。 「宗次郎、早起きだねえ」 欠伸をしながら、椅子へ座ると宗次郎は私の背後に立った。 「はは、nameさんも今日は珍しく早起きですね」 宗次郎はそう言って、その手は優しく私の髪に触れた。 「うん、だって、」 「僕とふたりきりになれるから、ですよね?」 宗次郎がそんな事を言うから、なんだか照れ臭かった。 私は黙ったまま、少し俯くと宗次郎は笑った。 「…僕は、nameさんに一番に会いたいから早起きするんですけどね」 宗次郎は私の髪を掬って、口付けた。 早起きした日は ( …バカでしょ。 ) ( はい、そうかもしれませんね ) ( でも、 ) ( 好き、なんですよね? ) ( …うん ) . ←→
|