「や、だ…っ」


「煩いでござるよ、悪いのはnameでござる」


「ごめ…っん」





虐めだ、只の。
誰か助けて欲しい。



そう思えば、私の勝利の女神が現れた。





「nameが嫌がってるじゃない!」


「か、かおる…っ」





剣心から逃れて、薫に抱き付けば、よしよしと頭を撫でてくれた。
私の勝ちである、薫が居れば。





「おろ、薫殿。でも…」


「あのね、剣心が洗濯物を引っくり返したって言い掛かり付けるの。」


「…剣心、そうなの?」





洗濯していた剣心の邪魔をしたのは、事実。
薫も弥彦も掃除をしていて、剣心は洗濯。


私は暇を持て余していたのだ。
だから、剣心の邪魔をした。
だが、擽って来たのは剣心だから、剣心が悪い。





「お〜ろ〜」


「剣心!待ちなさい!」


「あ、弥彦!剣心捕まえて!」


「おうっ、任せろ!」





鬼ごっこが、始まった。



暇な私が考えた、最高の暇潰しと、最高の作戦である。










イタズラ

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