ただ好きだから(一方通行/甘)






「ね、アクセラ」

「…………」

「アクセラってば、」

「……………」



ソファの上で寝ている(正確には横になっている)一方通行にわたしは声をかける。まあいつもどうり返事は返ってこないんだけど。
わたしは飲んでいたココアを机の上に置いて一方通行の横に座った、


「ね、好きだよ」

「……そォですか」

「大好き」

「………ンだよ」

「アクセラの事も大好きだけど、こういう時間も私は好きなんだよ」


知ってた?アクセラレータ、と彼の髪を触りながら言えば彼は起き上がりこちらを見る。


「そんなん、言わなくても分かるに決まってるだろォがよ」

「……うんっ、」


肩に手がまわされ、引き寄せられた体。一方通行の体温がじわじわ伝わってくる。


「わたし、アクセラが大好き」

「……チッ…うるせェよ」



そっぽを向いてしまったけど、貴方の耳が赤くなったのを私は知っているんだよ?


「でェ!いつまでそこに隠れてるつもりだァ?」

「隠れてなんかないよ、ただ傍観してたんだよ?とミサカはミサカは主張してみたり!」

「ミサカちゃんっ?!」






(この日常と、君たちが大好き)



20110917



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