お前が欲しかったのかもしれない。いや、欲しかった。だから俺はお前を手にかけた、
「なァ……なまえ?」
足元に倒れる血塗れのなまえを見て一方通行は声をかける。返事が返ってこない事はわかっていた。
(もう、生きていねェンだから)
「欲しかった…ンだよ、」
だがお前は振り向かなかった。お前は他の男といつも一緒にいた、だからこそ俺はお前を、無理矢理にでも俺の物にしたいと思った
「たとえ生きていなくてもなァ……?これで、お前は」
血塗れになったなまえを抱き寄せる一方通行は楽しそうな顔をしていた。
(愛してンぜェ、)
20111008
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