闇の中で光る涙(燐/切)






「……なん、でだよ…っ」



青い炎を纏って、その場に立ち尽くす人物とその足元に倒れている人物。倒れている彼女は、もう意識がないようだ。



「また…俺の所為で、コイツまでも…!」



(燐、愛し、てる)

(……っ…なまえ…?)

(貴方は…生きて…)



先ほど、暴走してしまった俺を命と引き替えに救ったのは、俺が一番大切に思っていたなまえ、

その彼女を俺は自分の手で…



「ちく、しょぉおお!!」



どれだけ叫んだって彼女は帰ってこないのに。俺が悪魔の子の所為で、大切な人さえも守れないというなら



「待ってろ、なまえ」



(愛してるから、離れたくねぇんだ。)


頬を流れた一筋の涙は、夜の闇と青い炎によって打ち消された。








(俺も今、そっちに行くからな)


20111001



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燐くんの口調?いいのかな
燐くんわからない!




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