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ふわふわとした感触が身体中を纏わりついて、先程まで安眠を貪っていた脳が少しずつ覚醒し出す。それでも一日中、と言っていいほどあの馬鹿に付き合ってヤっていた訳で、俺もそれなりに疲れていた。今の俺にとっては少しぐらいの妨げならその役目を果たすこともない。
だが、微かに聞こえるピチャピチャという水音とどこかむず痒いような感触は意識の外でどことなく不快感を与えてくる。クソ野郎、こっちは疲れてんだ、と無理矢理瞼を開いた。

「あ、ユースタス屋起きた?おはよー」
「…何やってんだてめぇ」
「んー?見りゃ分かんだろ?」

目を開けると真っ先に入り込んできたのは隣に寝ていたはずのトラファルガー。そいつが何故か俺のモンを握ってフェラをしていて、その頭が上下に動いてる光景。続いて視覚が受け取ったのは開け放したカーテンから洩れる強い陽光。もう昼頃だろうか、その光をぼんやり見つめながら下半身から響く卑猥な音にため息を吐いた。
仕方なく右手で離れろと頭を押せば、首を振られてより深く咥え込まれる。昨日散々、それこそ出なくなるまでイかせてやったというのにまだこれか。

「離せ淫乱。俺は疲れてんだ」
「んなこと言ったってこっちは元気だぜ?」

にぃっと口端をつり上げた悪魔は掴んだそれを上下にしごいて見せつけるよう先端をちろちろ舐める。悲しいかな、だが仕方ないだろう、男の性だ。朝一にんなことやられたら誰だって勃つっつうの。しかもトラファルガーはフェラが異常に上手いから余計に。

「っ、てめェあんだけヤっといてまだ満足しねェのか…」
「違ぇよ。俺はいつでもユースタス屋がほしいだけだ」

ちゅくちゅくと音を響かせながら先端を舌で弄り全体を舐め回すと、続いて口内に導かれる。先端だけだったそれが喉奥まで咥えられてディープストローク、時折強い吸い付きに眉根を寄せると何だか呆れさえも出てくる。下から聞こえてきたトラファルガーの言葉にはもっと呆れた。それがこんな状況下じゃなかったら、或いは少しでも恥じらいを見せていったのなら気分は別だったかもしれないが。

「んっ…はっ、も、いいか」
「あ?…まて、おま…っ!」
「ふっ、んぁ、あっ…あ!」

絶妙な舌使いに息を詰めて絶えていれば、ちゅぷっと音を立てて唇を離したトラファルガーに上に乗られて、すっかり勃ち上がった自身を後孔へと宛がわれた。ぐちゅりと先端を擦り付けられれば何をされるかなんてもう丸分かりで。
もちろんこいつが俺の制止を聞くはずもなく、ズブズブと簡単に入っていくそれに腰をびくびく震わせて、とろりと蕩けた瞳が満足そうな色を映した。

「っ…んでこんな柔らけェんだよ」
「んっ、あんだけシてりゃ…柔らかく、なるって…ふっ、ん…っ」

慣らしてもいないのにいとも簡単に入っていってしまった自身と痛がることなく気持ちよさそうに喘ぐトラファルガーを見やる。ぞくぞくと背を震わせて好き勝手に腰を動かし始めたトラファルガーに眉根を寄せた。自覚があんなら我慢しやがれ、この淫乱が。

「あ、ぁ…んっ、ユ、スタ、屋…」

それでも、やはり自分の上で喘ぐトラファルガーに興奮してしまっている俺もいる訳で。俺も大概馬鹿だと思いながら自分でいいところに当たるよう腰を動かし律動するトラファルガーを見つめる。下から見上げるというのもなかなかのものだが好き勝手されていい気はしない。しかもこれじゃあ何だか俺を使った自慰みたいで気に食わない。この様子じゃ俺があのまま寝てても入れただろうし。折角気分がノッてきたところでトラファルガーにいいように使われたままというのは非常に面白くない訳で。

「んぁっ!?ひ、ゃ、あ!」

腹筋を使って起き上がると逆にトラファルガーを押し倒す。その際中が抉れて擦れてしまったのか、トラファルガーは目を見開くとびくびくと体を震わせた。それを尻目に乱暴にしたら折れちまいそうな腰を掴むと今度は俺のいいように突き上げる。

「あっぁ、ユ、スタ…っ、ばか、上がい…ひっ!」
「いーからてめェは黙って喘いでろ」
「んぅ、あ、ゃっ、しね、この…ぁあ!」

主導権を取られたのが余程気に入らなかったと見えて、暴言を吐きつつ押し返そうとするトラファルガーに可愛くねェと舌打ち。素直じゃないこいつは嫌いだ。そんなこと言ってしまえば殆ど嫌いのうちに入ってしまうのかも知れないが。
とにかく態度があれで気に食わなかったので律動を激しくしてやればトラファルガーの言葉も早々に喘ぎ声となり、ぎゅっとシーツを握り締めて堪えるようにベッドに頭を擦り付ける。そうやって素直に喘いでりゃちったぁマシなのにと思いながら乳首に噛みついた。

「あっ、あっ、ゃ、ユースタ、ス、ゆ、…っ、あ、も、いくっ…!」
「あ?誘っといて堪え性がねェな」
「ひっ、ん、だって…あ、だめ、いく、いっ…――っ!」

乳首を弄り、自身に手をかけ上下にしごいてやれば、トラファルガーは目一杯に涙を溜めてふるふると首を振る。それに耳元で囁きながら律動を緩めることもせず弄る手も止めずにいればびくびくと大きく体を揺らして。どくっと腹の上に吐き出された精液は昨日のことも相俟ってやはり薄い。どうやら人間としてあるべき機能は正常のようだと思いながらギリギリまで引き抜いた自身を一気に奥まで突き入れた。

「ひっぁ!あ、まっ、ゃあ、ちょ、まって…ぁああっ!」
「だから誘ってきたのはてめェだろうが」
「ふっ、ぅ、でも…ぁあ、あっ!」

ここまでくるとだんだんとトラファルガーは意識がぼやけて素直になっていくので可愛い。そうまでしねェと素直にならねェってとこもあれだがそうなってしまえばもうこっちのもんだ。悪魔みてェな笑顔で俺を襲うときとはまた別のものがある。まあどっちにしろ淫乱には変わりないが。

「ひっ、ぁ、ゆ、すた、やぁ!あ、あ、もっ、ゆっくりぃ…」
「はっ、そう言いながらてめェだって腰振ってんじゃねェか」
「あっぁ、も、おま…だまれ、ぇ…っ」
「っ、図星突かれて怒るとか餓鬼かよ」
「ぅるさ…っ、ひっぁあ?!あ、そこ、ゃあ!」
「あ?…ああ、そういやここ弱いんだよなぁ、お前」
「あっ、だめ、ん、ふあっぁ…!」

くつくつ笑いながら囁けばキッとトラファルガーが睨み付けてきたがもちろん恐くもなんともない。その瞳でさえも快楽にゆらゆらと揺れていて、ぐちゅぐちゅ卑猥な音を響かせながら律動を速めれば首を振られてその頬を生理的な涙が伝っていく。

「あ、ゆー…っ、あぁ、ゃ、い、く、…あ――っ!」
「……っ」

ぎゅうぎゅうと強く締め付ける中の動きに眉根を寄せながら、それでもその動きに逆らうようにしてトラファルガーの中を突き上げる。そうすればニ度目の限界を伝えられ、泣きながら縋りつく様子に奥まで突き上げれば、びくんっと大袈裟に体が大きく仰け反って精液が吐き出された。それに続いて俺もトラファルガーの中に吐き出すとその快感に眉根を寄せた。



「はっ…」
「んん…ゃ、ゆ、すた、やぁ…」

余韻に浸りながらゆるく腰を動かすと、疲労に倒れ込みそうな体に何とか堪える。緩やかに襲ってくる眠気にこのまま身を預けてしまおうかとも思う。でもトラファルガーがそうはさせてくれない訳で。
中から引き抜こうとすれば嫌だと言うように首を振られて腰に脚が巻き付けられる。そうして緩やかにそれでも確実に腰を動かし始めたトラファルガーに眉根を寄せた。

「…おい、トラファルガー」
「んっ、だって、足りな…」
「さっきは嫌がってたくせに」
「それは、ぁ…ん、お前が、急に、するから…んんっ…」

足りないからもっとしようと熱に浮かされた瞳に見つめられて強請られる。
一発目は寝起きの欲に任せてどうかなったが次には脳内にアドレナリンが大放出されない限りは無理だ。でもそんなこと言って無理矢理引き剥がしたらどこの男を連れ込むかも分からない。気持ちよさそうな顔をしながらお前も動いてと強請るトラファルガーにふといいことを思いついた。

「おい、脚離せ」
「んゃ…」
「これじゃ動きにくいだろ」

その腿に触れて促せばトラファルガーはふるふると首を振る。まず離してもらわなければ始まらないので宥めるように頬にキスすると漸くトラファルガーは脚をシーツの上に下ろした。それににやりと笑うと腰布を外してトラファルガーの両腕を縛り上げ、暴れても解けないようベッドヘッドに括りつける。もちろんその間もトラファルガーは何すんだと暴れていたが力の抜けた体で抵抗されても痛くも痒くもない訳で。ずちゅ、とその中から自身を引き抜くと途端トラファルガーは眉根を寄せた。

「やっ、な、で、抜く…」
「俺は疲れてんだよ。ちょっと休ませろ」

トラファルガーの底無しの性欲に真面目に付き合ってたらぶっ倒れるかよくて全部搾り取られるだけだ。そんななるまで付き合ってられるかと少しの間玩具で遊んでもらうことにした。他の男ん所に行かれたら気に食わないからな。

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