50000hitリクエスト | ナノ



(同棲パロ)


いきなりだ。
という程ではないかもしれないが、着実に効き始めたらしい媚薬と、自分の体の変化に、漸く根負けしたらしいトラファルガーの縋るような視線が向けられる。それににやりと笑うと、効いてきたか?とそっと耳元で尋ねた。
そうすれば潤んだ瞳がこちらを見上げてきて、熱い、と泣きそうに一言。

「ユースタス、屋ぁ…うそ、っ…なに、これ、ぇ…っ、体、へん…っ!」
「だから言ったろ」

本物だ、って、とにやにや笑って腰を撫でるとそれだけでトラファルガーはびくりと体を震わせて小さく喘いだ。









「こんなもん効くわけねーだろ」
「効くって。本物らしいから」
「その確証自体がすでに怪しいんだけど」
「本当だって」
「嘘くせぇ…」
「ならあれだ、そこまで言うなら飲んで試してみるか」
「ああ、そうしろそうしろ」

勝手にしやがれ、と目の前の小瓶を一瞥したトラファルガーに、なら勝手にするぜ、とそれに口付けて、そのままトラファルガーに口付ける。含んだままで飲み込む気は毛頭ない琥珀色の液体をこいつの口腔に注いでやった。いわゆる口移し。そうすれば驚きに目が見開かれて、バシバシと背中を叩かれる。煩わしいので早々に喉奥をつついて早く飲み込めと急かすと、苦しさに堪えきれなくなったのか、トラファルガーの喉がこくりと上下した。

「おまっ…飲んじまったじゃねーか!んなもん自分で飲めよ!」
「あ?『こんなもん効くわけねー』んだろ?」

ならいいじゃん、とにやにや笑えばトラファルガーは言葉に詰まったのか、眉根を寄せるとふいっと顔をそらす。そうしてテーブルの上に置いてある小瓶を掴むときっとこちらを睨み付けた。

「…当たり前だっ…こんなもんいくらでも飲んでやるよ!」
「あっ、馬鹿おま…」

媚薬なんてのは童貞の妄想でしかないんだよ!と謎の言葉を残して小瓶の中身を一気に飲み干していくトラファルガーに思わず声をかける、が、こいつは無視してそのまま飲み干してしまったので呆れて物も言えない。そうして何故か得意気な顔でこちらを見やるトラファルガーに負けず嫌い(?)も大概だなと肩を竦めた。
使用限度は確か一度につき一口程度の割合だったはず。なのに全部飲みやがって、馬鹿だこいつ。自分の首を自分で絞めてやがる。
まあ面白くなりそうだしそれはそれでいいか、と、全然平気だし!と笑うトラファルガーを何も言わずに見つめた。




暫くトラファルガーは、全然平気、の言葉通り、あんなものは全く効果がないというような顔をして、ソファの下に寄りかかって雑誌を読んでいた。
俺はソファに座ってテレビを見ながら、そんなトラファルガーに時折視線を投げて寄越す。だがこれといった変化は見られない。

異変に気づいたのはそれからまた暫くしてからのこと。数分前に様子を窺ったときと同じページを開いてぴくりとも動かないトラファルガーにもしやと思う。開かれたページにはモデルが両ページにでかでかと載っているだけのもので、読み終わるにはものの二秒とかからない。それをじっくりゆっくり余すことなく、なんてタイプでもあるまいし、これはキテるな、と口元に笑みを浮かべた。

「なぁ、効いてきた?」
「っ…あんなの、効くわけねーって、言ってるだろ」

わざとらしくそのタイミングで尋ねれば、あくまで平静を装おうと強がりを言うトラファルガーに肩を竦める。意地張ってもあとあと辛くなるのは自分なのに。なら俺だって容赦しない。

そんなとこ座ってないでこっちこいよ、とソファの上に引き上げると、案の定トラファルガーの肩がびくりと揺れる。息の洩れる音がして、でも聞こえないフリをした。
そうして隣に座ったトラファルガーの腰に手を回すと、ぁっ、と小さく矯声が聞こえた。

「ユースタス屋…っ、ちょ、近い…っっ!」
「別にいつも通りだろ?」

そう言ってにやっと笑うとトラファルガーに睨まれたが涙の滲んだ瞳で睨み付けられてもただの上目遣いにしか感じない。
早く素直になればいいのに、と思いながらテレビに視線を戻す。隣では落ちつかなげにもぞもぞと動くトラファルガー。早く堕ちろ。



そうして結局こいつが俺に縋りついてくるまでそんなに時間はかからなかった。
荒く息をしながら、トラファルガーは自分の胸元を握り締める。それに時折、わざとらしく腰を撫でたり腿に手を這わせたりして、そのたびにびくりと揺れる体に笑みを浮かべた。そうして暫くそれを繰り返してやれば、熱い、もうやだ、と服の裾をぎゅっと握って、堪えきれなくなったのか俯いて小さく呟く。その瞳には涙が溜まっていて、体に触れる度に泣きそうに歪んでいくそれが可愛くてしょうがない。
もうそろそろか、とその耳に唇を寄せると耳元でそっと囁いた。

「ロー、楽にしてほしいか?」
「ぁ、して…はやく…っ」

も、やだ、我慢出来ない、と熱に浮かされたようにこちらを見上げるトラファルガーはじわりと瞳に涙を浮かべて、緩く腰を動かした。その姿に口端をつりあげると、腰に回していた手をゆっくりと中心部へ導く。布越しでやんわりと刺激してやれば、それだけでトラファルガーはびくりと体を揺らして目を見開いた。

「やっ、ひあっ!」

少し触れただけでも感じるのだろう、いつもよりも数倍は敏感になっている気がする。
ああでもこれってある意味自業自得だよな、と言って手を止めると、トラファルガーは泣きそうにこちらを見つめた。やめたらイヤ、と縋るように言われて、どうしようかな、とわざとらしく意地悪に囁くと、ちゅくりと耳孔へと舌を差し込む。耳が弱いこいつはそれだけで大袈裟に肩を揺らすとふるふると首を振った。

「ひっぁ…ゃ…ユースタ、屋ぁ…」
「何だよ」
「ぁっ、…して、おねが…」
「何の?」
「っ……さっき、の…続き…」

中途半端に与えられた快楽が辛いのか、焦れったいと腰を動かして強請るトラファルガーににやりと笑う。
しょうがねェな、と返事をすると同時に下着の中に手を滑り込ませた。

「んっあ!ひぁあ!」
「すげェぐちゃぐちゃ。そんなに我慢してた?」

先走りをだらだらと垂れ流し、ロクに触りもしないのにぐちゃぐちゃな自身に手をかけると先程よりも幾らか強めに抜き上げる。そうすればトラファルガーはやっと与えられた強い刺激に体を反らしてぽろぽろと涙を溢した。
気持ちいい?と聞けば素直に頷くこいつが可愛くて、抜く手にも自然と力が入っていく。そうすればトラファルガーは過ぎた刺激に堪えるようにふるふると首を振った。

「あっあ、ゃ、も、いっちゃ…!」
「いいぜ、イっても」

媚薬のせいか、いつもより早い限界を訴えだしたトラファルガーに、焦らすことなくぐりぐりと先端を中心的に弄る。そうすればびくびくと体を震わせて、声も儘成らずに白濁を吐き出した。


「ふぁっ、は…、ぁ!?や、な、でぇ…?」

達したばかりだというのにすぐに熱を持ち始めた体に、トラファルガーは目を見開くとぎゅっと自分の体を握り締める。

「ユ、タス屋ぁ…ふっ、こわ、い…」

収まることのない熱に、ぽろぽろと涙を流しながら、恐い、とトラファルガーが俺の服をぎゅっと掴む。それが可愛いくて額にキスをすると、それだけでも感じるのか、びくりと肩を揺らした。

感じすぎて、訳が分からなくて、恐い、なんて。もっとぐちゃぐちゃにして泣かせたくなる。


「大丈夫、ちゃんと楽にしてやるから」

だが思いとは裏腹に、安心させるように呟くと、目尻にそっとキスをする。そうして俺の服を握り締めていた手を解くと、その手を繋いで指と指を絡ませた。そうすればぎゅっと強く握り締められて、トラファルガーの頬が赤く色付く。快楽とはまた違ったその朱色に気をよくしながら、ゆっくりとソファの上に押し倒した。




邪魔なズボンを下着ごと剥ぎ取ってソファの下に投げおくと、いやらしく蠢く後孔に指を這わす。すんなりと指を受け入れたそこはすでに準備万端のようで、きっと今すぐ挿れても大丈夫なんだろうけれど、それでも指でゆっくりと慣らしていく。こいつを絶対傷つけたくないってのもあるけど、それ以上に焦らして焦らして焦らした方が断然気持ちよさそうに喘ぐから。

「あっあ、やっ、あ!」

ぐちゅ、と指を二本咥え込んだそこは熱くて狭くて、入れただけでも堪らないというようにぎゅっと指を締め付けてくる。いやらしいその動きに内壁を押し広げるようにして、ぐちゃぐちゃに指を動かした。

「ひぅ、あっ、あ、ゆー…やっ!だめ、そこっ…ひぁあ!」
「何だよ、いいくせに。好きだろ?ここぐちゃぐちゃにされるの」
「ゃあっ、だめっ、だ…んぁあっ!」

不意に感じるところへと指を突き上げれば、びくりとトラファルガーの体が揺れる。与えられる快楽が強すぎるのか、逃げるようにくねる腰も、淫らに誘うようないやらしいものにしか見えなくて。その腰をしっかり掴んで容赦なく責め立てれば、トラファルガーは過ぎた快楽を堪えるように泣きながら首を振った。

「ひぅ、やっ…ひ!?あああ!」

ぐちゅり、と指を一度引き抜くと、三本に増やして根元まで突き入れる。そうすればぎゅっと強く中が締まって、トラファルガーは一際大きく体を揺らすとどろりとした白濁を腹の上に吐き出した。

Next


[ novel top ]




[ back to top ]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -