50000hitリクエスト | ナノ



もう抵抗する気力はないのか、時折トラファルガーはびくりと小さく体を揺らすだけ。

「さてと…じゃあ縛るか」
「ふっ…ゃあ…」
「やじゃないだろ?ちゃんと約束は守らなきゃな」
「ぁ、やだ、ゃだぁ…」

ぽろぽろ零れる涙を顔についた白濁と一緒に舐めとると、イったばかりで萎えた自身にシリコン製のリングを嵌めてやった。きゅっと根元で柔らかく締め付けるそれにトラファルガーはぐずぐず啜り泣きながら首を振る。これから訪れる甘くて辛い快楽を知っているからだろう。ちゅ、とその額にキスを落とすと脚を開かせてぐちゃぐちゃに解れたそこに自身を宛がった。

「ふぁ…きっどぉ…」
「はっ…ロー、挿れるぞ…」
「んっ、ぁああっ!」

びくんと撓る体を尻目に一気に奥まで突き入れる。ぎゅうぎゅうと締め付けてくる中の強さに眉根を寄せると、その動きに逆らうようにして引き抜いては奥を突き上げいく。

「ひっ、んん、ぁっ、あっ、あ!」
「お前エロすぎ…」
「んぅ、はっ、あぁ!ゃだ、きっど、ふぇ、とっちゃ、あぁ!」

びくっと体を震わせながら揺さぶられるトラファルガーは壮絶にエロくて。それにぼそりと呟けば顔を赤くしたトラファルガーがふるふると首を振る。そうして涙目で見上げたその視線の先にあった携帯に、きっと今まで忘れていたのだろう、思い出したらしく眉根を寄せて今にも泣き出しそうな表情で逃げるように視線をそらした。その羞恥に堪える様子が可愛くて、顎を掴むと無理矢理にこちらを向かせる。

「あっ、ゃだ、きっどぉ、っ…ふぇ、っ、はずか、し…ひぁ!」
「だぁからあんま可愛いこと言うなって」
「あっあ、ゃっ…ふ、ぁあ!きっど、そこぉ…ひぁあ!」
「ここ、か?」
「ひっ、んぁあ!や、ゃっ、そこ、だめぇ…〜〜っ!」
「っ、駄目じゃないだろ?気持ちいいくせに」
「あぁあ!やらぁ、いっしょ、にしな、で…ふぁ、こわれちゃ…っ!」
「かわいーなロー…我慢しなくていいんだぞ?ほら、」
「ひっ…〜〜っ!!…はっ、ぁあ!?」

前立腺を責め、そこばかり突いてやれば泣きながら縋りつくトラファルガーが可愛くてさらに激しく腰を打ち付ける。そうすれば快楽に弱い体は堪え切れないといったように震えて。だらだら先走りを溢す自身にも手をかけると同時に激しく抜いてやる。もちろん達することの出来ないトラファルガーには苦しいだけだと分かっているがそれでももっと乱れたこいつが見たくて勝手に手が動いていた。
耳元でぼそりと呟くとぐんっとギリギリまで引き抜いたそれを奥まで叩きつける。びくっと一際大きく震えたトラファルガーはどうやら空イキしたらしい。びくびく震える虚ろな瞳に再度打ち付けてやるとトラファルガーは目を見開いた。

「あっあっあ!ゃ、ま、まって…ひ、ぁあ!」
「俺はまだイってねェの。お前ばっか気持ちよくなるつもりか?」
「ふぇ、だって、あぁ!んっ、ひぅ、あっ!」

カチッと録画終了ボタンを押すと携帯を適当にベッドの上へと置いた。大体もう十分だろ。イッたところも撮ったし。
自由になった両手で快楽に泣きじゃくるトラファルガーを抱きしめてやるとその顔中にそっとキスを落として涙を拭った。

「な、ロー、あとで撮ったやつ一緒に見ような?」
「ひっ、ぅ、あっ!っ、ん、ぅん…っ!」
「かわい…好きだぞ。お前は?」
「あ、ぅ、んん、ぁあっ、すき、ぁ、きっどぉ、すき…っ!」
「はっ…お前本当可愛すぎ」
もう自分が何を言ってるかなんて分かってないのだろう。こくこく頷くトラファルガーがあまりに可愛くて、その額にキスをすると思わず言葉が口をついて出る。それでも好きだといってしがみつくトラファルガーに満足しながら、今のこそ取っておけばよかったな、と少し後悔した。





「トラファルガー、笑え」
「命令すんな!」


あのあと気づいたら辺りは真っ暗で、確かヤり始めた頃はまだ明るかったよなぁと頬を掻く。やっべ、ヤりすぎたか、と死んだように眠るトラファルガーを見つめた。しょうがないだろ、トラファルガーが可愛いすぎるのがいけない、とか思いながらもその言い訳がこいつには全く通用しないのも知ってる訳で。ぐっちゃぐちゃになったシーツの上に後処理もせず寝かせる訳にもいかず、一回風呂で洗ってから綺麗なものと交換したシーツの上に横たえたトラファルガーの頭をそっと撫でた。もう気絶してるって時点でこいつが目覚めたときに俺が怒られんのは確定な訳で、いつもならどうやってそれを回避しようか、機嫌を直そうか、と考えるのだけれど、何故か俺は携帯片手に起き上がったトラファルガーに迫っていた。

「何なんだよお前!」
「んー…そういや笑ったとこ撮ったことねェなって」
「知るか!」

大体笑えって言われてうまく笑えるか!と怒鳴るトラファルガーの頬はどことなく赤い。そしてやってから気付いたのだが、これを今やる必要はなかったんじゃないだろうか。ただでさえ怒られるって分かってたのに何故自ら事態を悪化させる方を選らんだんだか。
案の定トラファルガーは「寄越せその携帯!ヘシ折ってやる!」と何やら物騒なことを口走っている訳で。それでも腰が痛くて大きく動けないことをいいことにトラファルガーに携帯を取られないよう注意しながら、ほら笑えと催促する。

自分で言っててそりゃそうだと思ったが、俺がこいつに内緒で勝手に撮ってたんだから当たり前だがトラファルガーの笑ってる顔なんてない。データの中に入ってる(普通の)トラファルガーの顔は勉強に集中している横顔だとか拗ねたように視線をそらしたものだとか、とにかくそういう類いのものしかなくて、そのどれもの視線が少し外れている。どの表情も可愛いとは思うが、一枚ぐらいこちらを向いて笑った顔もほしいというものだ。今までそんなことなんて思わなかったが、俺に抱きつきながら好き好き言うトラファルガーを見てふとそんな感情が沸き上がった。だから本当は好きだと言うトラファルガーを録画したいのだ。だけどハードルが高そうなので笑顔にしようと思ったが、こいつにさせるにはそれもハードルが高いらしい。

「にこってするだけだろ」
「誰がするか!」

こちらをキッと睨み付けたあとにふいっと視線をそらしてしまったトラファルガーは相当ご立腹のようだ。やっぱタイミングが悪かったかなと携帯を下ろすとトラファルガーの頬に触れる。な、なんだよ、と強気ぶっているが視線はちらちらと俺の表情を窺っていて、相変わらず可愛いなと思わず頬を緩ませるとその額にキスを落とした。

「ユ、スタス屋?」
「可愛い」
「っバ、バカスタス!なに言って…!」
「思ったことを口にしたまでだ」
「っ!」

大抵俺がトラファルガーに向かって可愛いと言うときはセックスの間だけで、だからトラファルガーもこんなに顔を赤くして慌てるのだろう。いつもは言わないだけで心ん中では思ってんだけどな、と一気に耳まで赤くなったトラファルガーの顔を見て思う。

「ロー」
「…な、に」
「好きだ」
「!!」

素面で名前を呼ぶのも珍しい。好きだと言うのはもっと珍しくて、セックスのときだって滅多に言わないんだからレアだ。だからトラファルガーは俺の好きという言葉にかなり弱い。
今日は自分でも珍しい日だなと思う。顔を真っ赤にして唇をパクパクさせるだけのトラファルガーに笑いながらその頬を撫でた。

「お、俺も、」
「ん?」
「…っ、すき」

そしたらばっと弾かれたように顔を上げてこちらを見つめられる。でも視線が絡まるとその勢いが縮むように顔が赤くなって、うろうろ視線をそらしたあとに服を握られてやや俯き様にぼそりと呟やかれた。
トラファルガーだってこんなこと言うのは滅多にないのだ。素面のときまでとか今日は本当に珍しいな、とか思いながらその赤い頬にキスをした。ちゅっと音を立てて唇を離すとちらり、と視線を寄越されて、それがまた可愛くて。

「あーやばい。今日本当お前のこと好き」
「なんだそれ」
「いやいつも好きなんだけどな」
「っ…ばーか」

呆れたように言ったトラファルガーに本気で付け足せば照れ隠しの暴言。それも頬が緩む対象にしかならなくて、溺愛ってこういうこというんだろうな、と思いながら、ふと見たトラファルガーのその表情に…あ。



「…激写」
「へ?あ、馬鹿!なに撮ってんだよ!」
「ぼーっとしてるお前が悪い」
「ユースタス屋!!」

顔を真っ赤にしながら怒鳴るトラファルガーにごめんごめんと笑うと携帯を取り上げようと伸びてきた手を掴んでちゅっと触れるだけのキスをした。
驚いたように見開かれたトラファルガーの瞳にも額にも頬にもキスを落とす。最後にもう一度啄むように唇にキスすると、こんなんじゃ騙されねぇんだからな、というような視線が下からを俺を見つめてきて。でもその顔は耳まで赤いしやっぱり迫力はない。さて、これからどうやって機嫌を直そうかと考えながら、新しくデータに入った照れたように笑う顔に頬を緩ませた。







企画に参加してくださったなっちゃんに捧げます!
勝手に続編からにしてごめんね><
マニアックプレイと言えばもうこれを書くしかないだろうと思いまして!(笑)
このあとキッドはその写メをローに内緒で待ち受けにしたりするんじゃないかなーと思ってます。それでキラーに見せつけたり。
撮ったやつを一緒に見ながらビデオプレイ編はまた後日にでも書きたいなと思います。
こんなので宜しければどうぞ!リク有難うございました!





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