ロー誕2010 | ナノ

PM ××:××

ということでこっから俺のターンになる訳だが。
とりあえず今日も一日トラファルガーは可愛かった。相変わらず優しくさることとキスされることは好きらしい。いつもより反応が素直ですぐに照れるし可愛らしいものばかりだった。それに一体何度俺がその場で押し倒そうと思ったことか。でも今日はこいつをとびっきり甘やかしたいから、となけなしの理性を総動員してはぐっと我慢してきた訳で。



「んぅ、んっ…」

あのあと逆上せると悪いからとトラファルガーを風呂場から連れ出すと軽く拭いた体をベッドの上に横たえた。本当はそのまま風呂場でシてもよかったんだけど、そしたら変なことしないって言ったくせに!って終わったあとに拗ねられるのは目に見えてるから先手を打った。風呂場からベッドまでの距離がやけに長く感じたが、何とか堪えて強請るように潤んだ瞳で見つめ上げるトラファルガーをベッドまで運んでやった。そしたらもうこっちのもんだ。トラファルガーをベッドに横たえさせながらその唇を貪った。

「ん、ふぁ、はっ…」
「…本当に好きだな、キスすんの」
「ん、すき…ゃだ、もっと…」
「はいはい」

ちゅ、と唇を離して触れるか触れないかの距離で囁けば、トラファルガーが離された唇に嫌々と言うように首を振る。それにくすりと笑うと素直に強請るその唇に再度口付けた。
いつになく素直なトラファルガーの、必死になって舌を絡めてくるその姿に目を細めると少し強めに舌を吸ってやって。そうすればびくびくと体が震えていく。上顎をゆるゆるとなぞって時折緩く舌に噛み付いてやれば、抱き着いてくる腕に力が入った。

「んん、ふぁ…んっ!」

舌を絡ませながら、期待するようにぷくりと勃ち上がった乳首にそっと触れる。クニクニと指先で柔く押し潰してやると、トラファルガーの肩がびくりと跳ねて。少し強めに弄ってやれば、口端からくぐもった声が洩れて切なげに眉根が寄せられる。

「ぁ、は…ぁ…」

唇を離すと、目をとろんとさせていやらしい顔をしたトラファルガーと赤く腫れた乳首とそれだけで緩く反応し出した自身をじっくりと眺めた。見つめられていることに気づいたのか、顔を赤くしたトラファルガーが隠すように脚を擦り合わせてふるふると首を横に振る。羞恥に震えるその姿ににやりと笑いながら、閉じられた脚を無理矢理開かせるとそこに体を割り込ませた。じっと見つめれば、トラファルガーの瞳が泣きそうに揺れる。

「ゃっ…見な、で…」
「駄目。ローのやらしい体もっと見して」

舐めるような視線に顔を赤くしたトラファルガーの耳元でそっと囁けば、びくりと揺れる体。耳に舌を這わしながら硬くなった乳首を指で弾いてやるとトラファルガーは小さく喘ぎ声を洩らした。
ちゅ、と耳裏にキスを落としてそのまま輪郭をなぞるように舌を這わす。ちゅく、と中に舌を入れればびくりとトラファルガーの体が跳ねて。そんな反応を尻目に指先で抓んだ乳首を優しく、時折強めに爪を立てながら弄ってやる。

「こっち、弄ってねェのに赤くなってる…触ってほしいのか?」
「ひ、ぅん…さわっ、てぇ…」
「口と指、どっちがいい?」
「やっ、そ、な…聞く、な…っ」
「じゃあ触ってやれねェぞ?」
「ゃだ…っ!ふっ……ぁ、くち、がい…」

いつもならもっと快楽に飲まれて意識が朦朧とするところまでいかないと強請らないくせに。本当に今日は素直だなと思いながら、顔を真っ赤にして視線をそらしたトラファルガーににやっと笑った。
ご要望通り弄ってもいないのに硬く尖ったそこをれろりと舐めてやる。口内に導くと、さらに尖らせるように舌先で愛撫しつつ強めに吸ってやればトラファルガーの体がびくりと跳ねた。相変わらず敏感ですぐに快楽を感じ取る体には、そうしたのは俺だと思うと自分の下で可愛らしく喘ぐトラファルガーに自然口端がつり上がった。

「ん、ゆ、すた…ゃあ、そこばっか、や…っ」
「ここ弄られんの好きだろ?」
「ゃだ…っ、ふ、たりな…」

強めに吸い付いて唇を離すと、唾液にまみれたそれがテラテラと赤く光る。何ともやらしく思いながら痛いぐらいに尖ったそれを指で押し潰すように刺激した。途端にトラファルガーがいやいやと言うように首を振る。恥ずかしそうにモジモジと脚を擦り合わせながら、それでも我慢できないのか、足りない刺激に泣きそうに瞳を揺らしていた。

「ここ、触ってほしい?」
「…ぅ、ん」
「なら脚もっと開いて。よく見えるように」
「やっ…できな…!」
「出来るだろ?ほら、」

イきたくねェの?と甘く耳元で囁いてやればトラファルガーの瞳が羞恥と快楽の狭間で揺れる。もう一押し、と耳に舌を這わしながら、ロー、と促すように囁いた。
そうすれば、顔を赤く染め上げながら、それでもゆっくりと開かれていく脚。徐々に徐々に開いていく脚は、それでも中途半端なところでピタリと止まった。

「まだもっと開けるだろ。限界まで」
「ゃ…も、できな、から…」
「ならここで止めにするか?」
「やだっ…!…ふ、いじわる、だ…」

恨めしそうに呟くトラファルガーは、必死に羞恥を堪える涙目で全く恐くない。いいからほら、と続きを促すと先程よりも開かれていく脚とその様子をじっと見つめた。トラファルガーは泣きそうな顔をしながら、視線から逃れるように目を伏せてゆっくりと限界まで脚を開いた。限界まで開かれて小さく震える内腿にそっと口付ける。それに訴えかけるようにちらりと視線を寄越されて、その様子に笑みを浮かべた。

「見てただけなのにもうこんなかよ。見られて感じてたのか?」
「ふ、ゃ、ちがっ…」
「違わないだろ?すげェぐちゃぐちゃでやらしー…」

すっかりと勃ちあがったそこはだらだらと先走りを流していて、つつつと上から下になぞってやればトラファルガーの体がびくりと揺れる。指を離せば液が糸をひいてそれをトラファルガーに見せつけてやった。

「ふ…ゃだ、も…さわ、て、くれる、って…」

それにトラファルガーは首を振ると羞恥に顔を赤く染め上げて小刻みに体を揺らす。ぽろぽろとその頬を涙が伝っていて、目尻にそっと口付けると優しく頭を撫でた。

「悪かったって。泣くなよ、な?」

少し焦らし過ぎたかと思いつつもそれもこれもトラファルガーが可愛いのが悪いのだと思い直す。
これからいっぱい気持ちよくしてやるから、と涙を拭って囁くと赤い頬がさらに赤くなり、それでもこくりと小さく頷いたトラファルガーの額にキスをした。





「ひっ、ぁあ…ゃあ、きっど…んんっ!」

ぐちゅぐちゅと音を立てて自身を緩急つけて抜き上げつつ、指で中を押し拡げるように弄る。それが何でも、同時に責められることがひどく苦手なトラファルガーは泣きながらシーツをぎゅっと握り締めて何とか与えられる快楽に堪えようとしていた。同時には気持ちよすぎて嫌なんだと。そんな可愛いことを言われたら余計虐めたくなるというのが本音だ。トラファルガーは何も分かっていない。
「ふっぁあ!やっ、そ、なしたらぁ…ぁあ!いくっ、いっちゃ…〜〜っ!」
「…またイったのか?何度目だよお前」
「ぁ…ん…ふっ、だって…」

先端に軽く爪を立て、前立腺を押し潰すように弄るとトラファルガーはガクガクと震えながら何度目かの絶頂を迎えた。もちろん気持ちいいように、何度もイけるようにと仕向けているのは俺だ。それをまるで淫乱だと呆れるように告げれば、トラファルガーの目尻には羞恥からじわりと涙が浮かび。

「そんなに指がいいなら指だけにするか?」
「ふっ、ゃだ…ぁあ!」
「何で?気持ちいいだろ?」
「んっ、ひぁ、あ!」

ぐちゃぐちゃにかき混ぜるようにまた中の指を動かすとトラファルガーがいやいやと首を振る。言わなきゃ分かんねェよ?と耳に舌を這わしながら囁けばトラファルガーはぽろぽろと涙を流しながらぎゅっとシーツを掴んだ。

「ゃだ、指じゃ、やだぁっ」
「じゃあ何がほしい?」

嫌だと言うのでぐちゅ、と中から指を引き抜くと、物欲しそうにひくつくそこににやりと笑う。当のトラファルガーも指を抜かれたことでどこか物足りなげな顔をしていて。こちらを窺うような潤んだ瞳にそっと頬を撫でると先を促すように囁いた。

「ぅ…しって、くせに…っ」
「だから言わなきゃ分かんねェって」
「…っ、い、れて…」
「何を?…どこに?」
「ふっ…きっど、の、お、きいの…、っ、おれの、ここに、……っ」

そこまで言うとトラファルガーは耐えきれなかったのかぽろりと涙を溢して泣き出してしまった。余程恥ずかしかったらしい。シーツを握り締めながら啜り泣く様子にすっかりしてやられた俺はトラファルガーの握る手を外させて代わりに俺の手を握らせると顔中の至るところにキスを落とした。

「悪い。意地悪しすぎた」
「ふっ…ばかぁ、っく…」

ごめんな、と囁いて目尻にキスを落としては涙を舐めとる。握った手を強く強く握られて小さく笑みを浮かべるとそっとトラファルガーの頬にキスを落とした。

「もう意地悪しねェから、さ。…挿れていい?」
「っ…ぅ、ん…きて…」

正直俺の方も限界だった。散々強請るように潤んだ瞳で見つめられて、可愛らしく泣かれる度に堪えて。そもそもその前からずっと堪えていたわけで、そろそろ俺も抑えが利かない。
ちゅ、と唇にキスをするとそのまま舌を絡める。自身を取り出すと先端を宛がい、びくりと震えた体を宥めるようにキスを深くしてゆっくりと挿入した。

「んぅ、んんっ、ん!」

トラファルガーの体がびくびくと震え、快楽に堪えるようなくぐもった声が洩れる。ずちゅ、と奥まで挿れるとそっと唇を離して、ごくりと息を飲む。すぐ目の前には切なげに眉根を寄せながら、必死に縋りついてくるトラファルガーの姿。少し動けばびくりと体を震わし、泣きそうに歪んだ瞳が俺を捉えた。

「…もう少し待つか?」
「ん、ゃ…い、うご、てぇ…」

今すぐにでも突き上げてぐちゃぐちゃにしたい衝動を必死に堪えると、そっと額にキスを落として囁いた。それにトラファルガーはふるふると首を振って強請るように自ら腰を揺らし、その姿には強い酒を一気に浴びたような酩酊感すら覚える。いつもならもっと焦らさなければまず有り得ない。

「…っ、お前、本当…」
「ん、ぅ…?」
「や、いい…動くぞ?」

ときどき凶悪だよな、と思いながら、涙目で見上げてきたトラファルガーに首を振るとそっと囁く。そうすればコクコクと頷きながら縋りついてくるものだから、それに煽られるように腰を動かした。

「ひっぁあ!ゃあ、はげし…んぁ、あ!」

トラファルガーの膝裏に手を入れて胸にくっつく程折り曲げて律動を開始するとトラファルガーはびくりと体を仰け反らせながらぽろぽろと涙を流した。それにギリギリまで引き抜いては一気に奥までを繰り返して、自分の欲望に忠実なまでにトラファルガーの体を貪った。

「んっん、きっどぉ!ぁあっ…ひっぁ?!ゃ、そこ、だめぇ!」
「駄目じゃなくて気持ちいい、だろ?」
「ひっ、ふぅ、だって、おかしく、な…ぁああ!」

しっかりと押さえつけて身動きが取れないのをいいことに、前立腺を狙って何度も何度も突き上げる。それにトラファルガーは泣きながら首を振って、逃れることの出来ない快楽に切なげに眉根を寄せていた。その姿が堪らなく俺の脳髄を刺激して、打ち付ける動きをより速くしてやればトラファルガーは声もなくびくんっと大きく仰け反って呆気なく絶頂へと達してしまう。

「〜〜〜っ!!…ひっ、ぁ…」
「こら、休むなよ?自分だけ気持ちよくなって終わりか?」
「ぁ、ああっ!ふぇ、きっ…まっ、て、ゃらぁっ!」

びくびくと体を小刻みに震わせ、今にも意識を飛ばしてしまいそうなトラファルガーに奥を深く突き上げる。そうすれば目を見開いたトラファルガーがぽろぽろと涙を流して。再度動き始めた俺に必死になって縋りついてくる様は何とも可愛らしい。ぺろりと唇を舐めると泣きながら縋りつくトラファルガーの唇に噛みつくようにキスをした。




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