「ん、ゃ…ぁ、は、っ」
見せつけるようにトラファルガーの目前に掌を持っていけば目を逸らして俯く。耳まで赤くしたその表情にくつくつ笑うと下着ごとズボンを下ろして指を後ろに這わせた。
「ぁ、まっ…ゆーすた、っ…」
「何だよ」
「ここで…す、の…?」
嫌だ、というニュアンスが読み取れるその言葉にあえて返事はせず、その代わり腰をつかむと突き出すような格好にさせる。
トラファルガーはその体勢に顔を赤く染めると首を振った。
「やっ、ゆーす…あっあ!」
否定の言葉は無視して中に指を挿れる。ぐちゅ、と音がして容易に飲み込んでいく様がこの体勢でははっきりと見てとれた。
何度も行為を重ねた体は容易く二本目も飲み込んでいく。いいところを掠めるだけで揺れ動くその腰にぐっと抉るように突き上げた。
「やっぁ!あっ、ひっ、ゃだ、ゃ…っ!」
「嫌だ?…ここ、こんなにしてるくせに」
「ひっ、ぁあ!ぁ、だめ、ゃあっ!」
再び頭を擡げはじめた自身に手をかけると上下に動かしてやる。泣き叫ぶトラファルガーを尻目に三本目を挿れてやると柔らかくなった中をぐちゃぐちゃに掻き回した。
「ふ、ぁ、あっ!や、だめ、い…っっ!」
びくびくと震え、今にもイきそうだとうねる中の動きに指を引き抜くと手を離した。
「…っぁ、な、で…ぇ?」
「だって嫌、なんだろ?」
振り向いたトラファルガーににやりと笑って答える。イく寸前で止められたせいか、吐き出すことの出来ない熱に泣きそうな顔をしていた。
「ぁ、く…ふっ、ゃ…いきた…」
「イきたいのか?」
耳元でわざとらしく尋ねれば、それにこくこくと必死に頷いてきた。
こうまでして焦らさなければなかなか素直にならないが、素直になれば驚く程快楽に順従だ。
「指でいいのか?」
「やっ…き、っどのが、い…」
いれて、と素直に唇を開いた。
ガクガクと震えて今にも座り込みそうな体を抱き寄せると後ろから抱き締めて背中を預けさせる。膝裏を掴んで片足を持ち上げると取り出した自身の先端を押し付けた。
それでいて後孔をなぞるように擦り動かす。時おり先端がくぷりと入るがそれ以上は入らず、ここにきてまた焦らすような動きにトラファルガーはぼろぼろと泣き出した。
「ふっ、ぇ…ゃ、な、で…いれ、て、くれな…」
早くイきたくて堪らないのか、眉を下げると嗚咽を洩らす。どうやら本格的に泣かせてしまったらしい。
「…悪い、焦らしすぎた」
その分気持ちよくしてやるから、と耳元で囁けばそれにびくりと肩が震える。それにくつくつ笑うとゆっくりと中に押し挿れた。
「あっ、あ、あ――…っ!」
ぐちゅぐちゅと中に入っていく度にトラファルガーの体が歓喜に震える。全て入りきると我慢出来ないと言うように腰を揺らした。それに煽られるように下から一気に突き上げる。
「ひっ、ぁあ!やっ、はげし、っあ、あっ!」
狭い中を押し拡げるように腰を打ちつける。立っているせいかいつもより深い繋がりに眉根を寄せると律動を激しくした。
「っ…お前ん中、すげェ熱くてきつい…」
「ゃあっ、いわな…ひっ、ぁあ!」
「はっ…いま中すげェ締まったぞ。…言われるのも好きだもんな」
もっと言ってやろうか?と言えば、ふるふると首を振る。それでもそう言ってやればやるほど中の締め付けは強くなり、顔は羞恥に赤く染まっていった。
「…っ、なぁ、気持ちいいときは何て言うんだった?」
「っ…ふ、ゃ…っ、い、い…!あっ、きもちい、っ…ひっ、もっと、ぉ!」
泣き叫ぶその姿にごくりと喉を鳴らすとより一層激しく突き上げる。どうやら理性は消えたらしく、腰を振っては与えられる快楽に涙を流して嬌声をあげた。
「あっあ、い、や…っ!ゃだ、ぁ、ひっく、ぬかな、で…!」
ギリギリまで引き抜くとトラファルガーが首を振る。散々焦らされたせいでまた焦らされると思っているんだろう。
それにふっと笑って抜かねェよ、と囁くとぐっと一気に押し挿れた。
「ひっ、ぁ、あっ、あ――…〜〜っ!」
「……っ!」
一際高い声をあげるとびくんと震えて白濁を吐き出す。その強い締め付けに俺も中に吐き出した。
トラファルガーの足を下ろすとぎゅっと後ろから抱き締める。まだ余韻に浸っているのか、息も整ってないようだ。はぁ、と熱い吐息が唇から洩れる。
「…っ、は…ゆーすた、屋に…」
「あ?」
「からだ…作り、かえられ…ちゃった」
…つまりこれは第二ラウンドOKという合図なのだろうか。
無意識ビッチローたんいいよね。