同棲中な二人の裏的日常 | ナノ

どろり、と体の上に垂らされたそれに思わずびくりと肩が震えた。


「んっ…ゃ、ふ…っ!」

ユースタス屋の大きな手がわざとらしく胸元を撫でる。指先に引っ掛かった乳首を摘ままれると体が震えて。これから起こる快楽を予期していたそこはすでに勃ち上がっていた。それを叱咤するようにぐりぐりと押し潰される。

「んぁっ!ふ…っあ、ぁ…」
「気持ちいいか?」
「ゃ…っ、な、か、変…っ!」
「変?」
「分かん、な…あつ、ぃ…っ」

ユースタス屋の指先で摘ままれたり爪で強く引っ掻かれるたびにじわじわと体の熱が高ぶっていくのが分かる。まだそこだけしか弄られてないのに、まるで下半身と直結してるみたいなビリビリとした痺れが下腹部に溜まっていく。

ローションにまみれたそこは何だかいつもと違った感触で。ぬるぬるして慣れない感覚に気持ちいいのか悪いのか分からない。

「んっ、ぁ…やっ、な、で、そこ…ば、っか…っ!」
「触ってほしいのか?」

じわりと涙の浮かんだ瞳を向けると何とも意地悪そうな笑み。ムカつくけど我慢出来なくて、こくりと頷けば素直だな、と耳元で囁かれた。それにでさえもびくりと体が震えて。
どろり、と自身に向かってローションを垂らされる。それに思わず腰が跳ねた。

「っ!?ぁあっ!や、ゃっ、ひっ、ぁ!」

伸びてきた手がぐちゅぐちゅと嫌な音を立てて自身を抜く。いつもと同じ手つきでいつもと同じようにされてるはずなのに何でか酷く気持ちよくてたまらない。勝手に涙が溢れ出る。

「あぁっ!やっ、も、いく…いっ…〜〜っ!」
「もうか?…早いな」

いつもより、と呟かれてぐりぐりと先端を弄られると、堪らずユースタス屋の掌に白濁を吐き出した。

「…ぁ…はっ…」
「すげェ効き目」
「ん……な、に…?」
「いつもより感じやすいなって話」

くつくつ笑いながら耳元で囁かれた言葉に顔が赤くなっていく。それに唇を噛むと顔を伏せた。

ズッ、と後ろに質量を感じて、何の前触れもなくローションを纏ったらしい指が中に押し入ってくる。まだ息も整ってなくて、嫌だと首を振るけどユースタス屋はお構いなし。まるで中に擦り込むように指を動かされる。

「あっあ!ひっ、あ!」

ぐっ、と中指を突き立てられだけなのにぼろぼろと涙が溢れる。ユースタス屋の指がいいところを掠めるだけで頭が真っ白になりそうな快楽が襲ってきて。

「ぁああ!ひっ、あ…やっ、ゃだ、こわ、ぃ…っ!」
「あ?気持ちよすぎてってことか?」
「ん、ゃ、ちが…ひっ、ぁ!ゃっ、そこ、ゃだ、ぁ!」

実際には違くないんだけどにやにや笑ったユースタス屋の顔を見るとそうだ、なんて言いたくなくて。それで違うと言えば叱責するようにいきなりいいところを責め立てられてびくりと体が震えた。

「ひっ、ぁあ!やっ、ああっ!」
「逃げんなって」
「ふ、ぇっ…そ、な…っ!やっ、だめ、イ、っ…ぁああっ!」

耐え切れなくなって逃げるようにシーツを蹴ってもユースタス屋に腰をしっかりと掴まれて。そこだけ集中的に責められて逃げ場のない快楽に半ば無理矢理に絶頂へと追い上げられた。

ぐちゅ、と指の抜けていく感覚にも体が震える。目尻にキスされると腕を引かれてユースタス屋の前で膝立ちさせられた。
この状態で対面座位とかあんまりやりたくない。あれ奥まで入るし今やったら何かやばそう、なんて、ぼんやり思っていたのに。

「…っ!?な、それ…!」
「ああ、いいだろ?一回くらい」

にやにや笑ったユースタス屋の顔と目の前に差し出されたものを交互に見つめる。
ユースタス屋の手の中にあるのは大人の玩具、グロテスクな形をしたバイブで。嘘、それ挿れんの、と必死で首を振っ振ってももう遅く、ぐちゅ、と先端を慣れきったそこに押しあてられると一気に突き入れられた。

「ひっぁあ、あ!」

奥まできっちり挿れられて、かちりとスイッチを入れられると中のバイブが動き出す。その衝撃に、がくんと膝を落とすと必死になってユースタス屋にしがみついた。

「あぁっ!やっ、抜ぃ…ひっあ!」
「俺が満足したら抜いてやるよ」
「や…っ、そ、なっ、ひど…っ、あぁあっ!」

びくびくと体が痙攣するように跳ねて絶頂へと追い上げられる。でもバイブは止まってくれなくて。本当にユースタス屋が満足するまでならあとどのくらいこの地獄じみた快楽に耐えなきゃいけないのかと思うと目の前が真っ暗になる。

「あっ、あぁあっ!〜〜っ!ひっ、く…ゃ、も、壊れ…っ!」
「何だよもうギブアップか?…ああ、いつもより感じてるから仕方ないか」

顔を上げさせられると、べろりとユースタス屋の舌が頬を舐める。それにもびくりと肩が揺れて、どうしていいのか分からなくなる。
ユースタス屋に助けを求めても時おり額や目尻にキスをされて抱き締められるだけで。あとは俺が快楽に震えてる様子をじっと見つめているのだから、視姦なんて趣味が悪いと声を大にして言いたいぐらいだ。

「…なあ、お前これ強にしたらどうなるんだ?」
「ふっ、あぁっ!やっ、な、に…っ」

にやりと笑ったユースタス屋が目の前でバイブのリモコンを左右に振る。最初はその意味が分からなくて、でもすぐに言いたいことに気が付いてびくりと体が強張る。

「ゃっ、やだ、ぁ!ふっ、きっ、ど…ゃ…っ!」

首を振ればぼろぼろ涙が溢れ落ちて、きっと俺いま酷い顔してる、とか。でもそんなの全然気になんなくて懇願するようにユースタス屋を見上げれば宥めるように額にキスされて。
かちり、と無情にもスイッチが押し上げられる。

「あぁあっ!ゃっ、ひっ、ぁあ!」

一気に強くなった中の刺激に絶頂に達する。
何度もイって柔らかくなった粘膜を容赦なく抉られ、イったそばからまた絶頂へと追い上げられて、と止むことのない激しい快楽にもう何も考えられなくなる。

泣きながらユースタス屋にしがみついて耳元で恥ずかしいことばっか言われてじっと痴態を見つめられて。意識がどんどん真っ白になっていく。

「ぁああっ!ひっ、ゃあ、だめっ、また、い…〜〜っっ!」
「はっ…すげェな、イきっぱなしだ」
「んっ、は、あぁっ!ひっ、く…も、ゃ…っ!」

涙腺が壊れたみたいで涙が止まらない。辛くて苦しくてどうにかなりそうなのはユースタス屋も知ってるくせに未だ止める気配はなく。それどころか、どろりと体を伝う感覚にびくりと肩が震えて。何かと思えばまたあのローションだった。
するり、と唐突にユースタス屋の手が伸びてきてローションまみれの自身を抜かれる。もう片方の手は乳首を捏ねるように弄っていて。ここにきて更に追い詰めるような手付きに本当におかしくなりそうで必死に首を振った。

「はっ、ぁあ!ゃ、ぁ…はなし、っ…ふ、ぇ、も…い、たく、な…っ!」
「イきたくないのか?じゃあイけないよう縛ってやろうか」
「やっっ!ひっ、ぁあ、ゃだ、ぁっ!」
「嫌だぁ?ったく、我儘だな。なら……ほら、イけよ」

好きなだけな、と耳元で囁かれて手の動きを速められる。それに中のバイブを強く締め付けて余計に感じてしまって。もう何度目か分からない絶頂に達する、と同時に、かちりとスイッチが切られて全身の力が一気に抜けた。

「は…っ、ぁ…は…ん…」

ぐちゅ、と中から抜けていくその感覚に背筋が震えたけど、抜かれたという安心感の方が強い。

ユースタス屋の手が頬に触れて顔を上げさせられるとキスをされる。入り込んできた舌に自分の舌を絡めとられて、抵抗する気力なんて更々ないから大人しく受け入れるだけ。

「んっ、ふ、ぁ…ん…っ!?んんっ!」

唐突に腰を持ち上げられて、後ろに感じた熱に思わず目を見開く。抵抗しようとすればいつの間にか後頭部をしっかりと押さえつけられていた。
何も出来ないままに腰を落とされてぐちゅぐちゅとユースタス屋の熱い塊を飲み込んでいく。

「んんんっ!ふっ、は…っ、ゃっ、ま…っ!」
「っ、あんだけエロいの見せられて…待てる訳ねェよ」

しっかり腰を掴まれると下から激しく打ちつけられる。折角解放されたと思ったのに、矢継ぎ早にくる快楽に体がついていけない。

「ひっ、ぁ、やぁあっ!」
「っ…んな締め付け、んなって」

眉根を寄せるとユースタス屋は余裕なさそうに呟いて、それにまた律動が速くなる。奥深く入っていくユースタス屋はいいところばかり突き上げるから、それに首を反らすと晒された喉元に噛みつかれた。

「いっ、ぁあ!きっ、ど、ゃ…い、ひっ、ぁ…〜〜っ!」
「……っ!」

堪えきれずに、がりっとユースタス屋の背中に爪をたてるとぎゅっと中を強く締め付ける。どくり、と中に熱いものを感じて。
今度こそ本当に解放される、と息を吐いた。

散々イかされて喘がされて泣かされた体はすっかり疲れ果てていて自然と瞼が重くなる。とさり、とベッドに押し倒されて余計に…。
と思った先で思考は中断された。

「ひっ!?やっ、な、で、ぇ…っ!」
「だって俺まだ一回しかイってねェし」

足りない、と呟かれた言葉はあまりにも残酷すぎて。あの時早々に意識を手放していたらどんなによかったか、と今更ながらに後悔した。






媚薬入りローション+バイブであへあへなローを視姦プレイ





[ novel top ]


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -