同棲中な二人の裏的日常 | ナノ

「んぁ、いゃ、だっ、や!ユ、スタ、ゃっあ!」
「んな心配しなくてもどうせ誰も来ねェよ」

こういうときに広い車は便利だと心底思う。助手席の座席を下げて倒すと無理矢理にトラファルガーを押し倒した。服に手を突っ込んで乳首を弄ると首を振るだけだった抵抗も押し退けようと手を動かす本格的なものへと変わる。それでも高が知れてるがな。

車を止めた場所は人通りが少ない山道近く。夜ともなれば尚更だ。まあ絶対に来ないという保証もないが別に見られたって何の問題もないだろう。どうせ暗いしかなり近づかないと何しているかなんて分からない。
その旨を伝えてもこいつは嫌だ嫌だの一点張りで。実際の話、すんなりと聞き入れてもらうよりは遥かに面白いとも思うので別にいいが。

ぐりぐりと乳首を弄って押し潰すと抑えたような声が漏れる。服を上まで捲り上げるともう片方には歯を立てた。舌を絡めて時折強く吸うと物欲しそうに腰が揺れる。相変わらずの淫乱。素直な体と正反対の唇は否定の言葉ばかりを並べ立てるがこいつの嫌だは「もっとして」だ。

「んっん、ふ、っく、ぁ、ゃだ、やだ、っひぁっ!」
「嫌だ?ならこっちはどういうつもり何だよ。」

乱雑な手つきでズボンをずり下げると下着の中に手を這わす。快楽に頭を擡げ始めた自身を握ってやるとそれだけでびくりと肩を揺らした。
近くで見れば分かるが羞恥と屈辱に塗れた瞳がこちらを睨んでいる。今にも泣き出しそうなくせに気丈な振る舞いをしようとする眼だ。何にせよこいつの抵抗は劣情の起因でしかない。支配欲と加虐欲を駆り立てる為の手助けにしかならない。

耳朶を軽く噛むと輪郭をなぞって耳の中に舌を這わす。ここが弱いのは知っている。それだけで押し返すような手つきが縋るようなものへと変わるぐらいに。
自身を抜く手をゆるゆるとした動きから強弱のつけた激しいものに変えると首を振る。反動で零れ落ちた涙に舌を這わせた。

「ぁっあっ、ゃ、んっ!ひッ、あっゆ、すた、ァ、い、あッッ!」

先端から溢れる先走りを掌に馴染ませて滑りをよくするとくちゅくちゅと音を立てる。追い詰めるようにして爪を立てるとびくん、と一際大きく跳ねて喉を反らすと白濁を吐き出した。

「は、はっ………んっ?!んんん!っふぁっ、ゃ、ん、っ!」
「自分で出したのぐらい自分で責任取れよ」

荒い息をしながらぐったりと疲れたように座席に寄りかかるトラファルガーの顎をぐっと掴む。こちらを向かせると薄く開いた唇に指を入れた。嫌がって顔を背けようとするが阻止するようにして顎を掴んだ手を離さず無理矢理に舐めさせる。舌に指を絡ませると擦り付けるように動かした。何度か嘔吐くような態度を見せたが止めずにいると最後はぼろぼろと泣きながら自ら舌を這わせた。両手で手首を握ると自分の精液の味に顔を顰めながらも舐めとる。早く終われと思ってるだろうなと悪戯に口腔を掻き回しながら思った。

「もういいぞ」
「ん、くっ…は、げほっ…最低…」

口から引き抜くと唾液まみれのそれを舐める。トラファルガーは気持ち悪そうに顔を歪るとこちらを睨んだ。それに鼻で笑うと車を発進させる。少し驚いたような視線。まさかこれで終わり、だ何て思ってねェよな。

「続きは家に帰ってちゃんとやってやるから安心しろ」
「っ!誰がするか!」

ふいっと横を向くとそのまま黙り込んでしまう。おいおい、寝てくれるなよと思いながら家路を急いだ。



家に着くと案の定夢と現実の狭間を行ったり来たりしているこいつを起こして立たせた。体力がないとこれだから駄目だ。すぐ眠りに誘われる。
家の中に入ると玄関の鍵を閉めてドアに押し付ける。ズボンを下着ごと剥ぐとすっかり目覚めたらしいトラファルガーが首を振った。

「ちょっと、まっ…っ!ここはやだ、っ!」
「どこでも同じだろ。それに運んでる間に眠むられそうだ。」

ローションなんて今ここにあるわけもなく、自分の指を舐めると唾液を絡めて後ろに手を伸ばす。解しやすいようにと片足を掴むと指を挿れた。
ぐるりと中を確かめるように掻き回すと何度か出し入れしただけで容易く二本目を飲み込んでいく。

「ぁ、あっ、んっ!ふ、くっ、ぁっ!っっ、ひぁッ、ん!」
「相変わらず気持ちよさそうだな、ここ」
「ふぁ、あ!ゃめ、っゃ、ひッ、ぁ、ぁっ、あっ!」

指をさらに増やすといいところを狙って押し上げる。揺さぶるように激しく掻き回したりぐりぐりと抉るように刺激したり。
涙を流す目元は快楽に紅く色付き口端からは唾液が伝う。開いた唇から漏れるのはひっきりない嬌声のみだ。気丈な振る舞いも出来ないほど強い快楽に飲まれている。その光景にすっと目を細めると唇を舐めた。

「おい、しっかり掴まってろよ?」
「ん、ぇ、なん、っっ!?ひあぁあッ!」

指を引き抜くと両足を持ち上げる。上体をドアに押し付けると一気に突き挿れた。
どくり、と白濁が溢れこいつが挿れただけで達したことを示す。制止の声も聞かず達したばかりの敏感な体に激しく打ち付けると溢れる涙を舐め取った。

「あっ、ゃっあ!ふか、い、ぃっ、!ひっ、ん、こわれ…ッッ!」
「っ、んなに気持ちいいなら、ちゃんと言え…っ」

こいつの重みも加わってか、いつもより深いところまで繋がっているのが分かる。どんなに逃げようと足掻いてもこの体勢でどう逃げられるわけでもなく、与えられる快楽をただ甘受する他ない。あともう少し。ほら、言えよロー、と耳元で催促すればやっと素直に口を開いた。

「ん、はっあ!ぁ、あ、きもち、っふ、ああっ…きっど、ゃ、もっと、ぉっ!」
「はっ…やっと言ったな、っ」

悦楽で染まった目を向けると漸く口に出したトラファルガーに唇を歪める。素直に口を開けば完全に堕ちた証拠だ。今日は思う存分抱いてやると首筋に噛みついた。







書き終わってから他のやつではローが普通に料理してることに気づきましたorz
今は練習したから大丈夫だけど昔は壊滅的だったよ!ってことで一つ。




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