Gift | ナノ

ガチャリと扉を開けた瞬間、こちらを見つめてくるローが捨て犬みたいで可愛かった。涙を一杯溜めてこちらを見つめてくるローの頭を撫でると、ローの小さく主張する性器にそっと触れる。

「んっ、ぁ…なに、す、の…?」
「いいこと」

持ってきたのは綿棒だった。綿に包まれた細身のそれで先端をくるくる撫で回してやるとローの腰がびくびく揺れる。頬も赤く色づき、シーツを握り締めながら小さく喘ぐローはこれから起こることを何も知らない。知らずに快感を貪る様が愛しく、馬鹿らしくてローの唇を塞ぐようにキスすると、たっぷりローションを垂らした綿棒をズブリと尿道へと刺し入れた。

「ふぁっ、んん――……っ!!」

声にらない叫びと見開かれた目にくつりと笑う。小さな性器では綿棒が半分入るか入らないかぐらいだったが、入るところまで押し込むとさらにローの目が見開かれた。
ちゅっと唇を離してやると、びくっと大きく震えるローを尻目に慣らすようにゆっくりと綿棒を出し入れする。ローは未だ何が起こっているか分かっていないようで、ぼろぼろ泣きじゃくりながら首を振っていた。

「あっ、あ…や、だっ、きっど、なに…や、だぁ!」
「すぐよくなるから少しだけ我慢してろ」

縋りつくローを宥めるように額にキスすると、意識を拡散させるように解れきった穴に指を入れて前立腺を引っ掻いてやる。途端に大きく体が揺れて、何が何だか分からないまま与えられる快楽にくずりながら腰を揺らした。

「ふっ、ぁあ?!やぁっ、ゃだあっ…!も、なにぃ…?わか、ない…〜〜っ、ひっ、!」
「だんだん先っぽも気持ちよくなってきたろ?」
「やらっ、うごか、ちゃ…あっ、あー!」

快楽から逃れるように腰を揺らし、ぼろぼろ涙を流して俺を見上げる様は誘っているとしか思えない。実際は辛くて仕方がないんだろうけど、その様子が可愛く見えてどうしようもない。

「あっ、あぁ、んっ…!?や、な、でっ…やだぁ、いきた、よぉ!」
「まだ駄目だ。言ったろ?仕置きだって」

どうやらこのままだと塞き止められてイけないということにやっと今気付いたらしい。いかせて、いかせて、と何度も懇願するローを尻目に指を抜くとチェストからローターと細身のバイブを一つずつ。そうしてローを抱き寄せると胡座をかいた脚の上へ乗せた。まるで小さな子供が母親に尻を叩かれ叱られるときの体勢だ。もちろんこれから俺がその母親みたいにローを仕置くことには変わりないが、少しばかりやり方が違っている。

「んんっ、ぁ…やっ、いれな、んぅ、っ!」

微かに身動ぐローの尻を撫でるとぐちゃぐちゃに濡れた穴にローターを入れる。滑るようにあっさりと入り込んだそれにまた新しい快感を与えられるのかと思うと堪えられないのか、涙を溜めて嫌がるローは、それでも抵抗する気力は最早ないらしく口先だけだ。いや、と小さく唇を震わせるローの尻を撫でながら、ローターの入った穴にさらにバイブを挿れて蓋をする。

「あっ、あぁ…!やだぁっ、なか…はいって、っ!」
「暴れるとローター増やすぞ?」
「ふっ、ぅう…ゃらぁ…」

軽くバイブを揺すって囁けば、びくりと肩を揺らしたローが静かになる。すっかり大人しくなってしまったようで、俺のズボンをぎゅっと握って堪えようとする姿に笑みを洩らした。生意気なローも可愛いが、素直なローも可愛い。前者は庇護欲を擽るが、後者はよく加虐欲を煽った。今のローはまさにそれだ。嫌がって怯えて、それでも萎えずに勃ち上がっている小さな性器にくつりと笑う。本当可愛い。

「きっどぉ…ふっ、ぬいて、よ…」
「ああ、終わったらな」

リモコンを取り出すとローに見せつけるようにして持つ。今にも溢れそうなほど涙を溜めた瞳で俺を見つめるが、それで許すなら最初からこんなことはしない。

「ぃや、やっ、ひ――ッ!!あっ、ああっあ!」

力なく首を振るローの目の前でどちらも強に設定した。途端びくんと体が揺れて、見開かれた目からぼろぼろ涙が溢れていく。開いた唇からは唾液と悲鳴が洩れ、その心地いい矯声を聞きながら今まで撫でていた尻をパシンッと打った。

「やっ、ぁ!?いた…やら、いたいっ、いたぃ…ひっ、ぁ!」
「言ったろ?仕置きだって」
「ゃだっ、やだぁ…っあ、あぁ、…ひっぐ、いたいっ、やめ、〜〜っ!」

ジタバタ暴れるローの腰を押さえつけて勢いよく何度も叩く。そのたびにローは痛い痛いと泣き喚き、それでも中を抉るローターとバイブが気持ちいいのか端々に洩れる甘い声が耳をついた。
痛いのか気持ちいいのか、自分でも恐らくよく分かっていないのだろう。頬を染めて泣きじゃくるローの叫びは悲痛に満ちていたが、瞳はとろりと溶けきって快楽を映し出していた。

「あっ、ぁ゛、もぉ、やめ…ひっ、ぎ、ァア!」
「痛いか?ロー」
「っいた、いたぃ、よぉ…ふぇ、やら…いた、の、やっ…!」

懇願するようにぐしゃぐしゃになった顔で見つめてくるローの赤く腫れた尻をゆっくり撫でる。熱を持ったそこを撫でられると気持ちいいのか、甘い声を出したローにまた引っ叩いてやった。
特にしっかりバイブを咥え込んでいる尻穴の辺りを叩いてやるといい反応をした。痛いけど反動で動くバイブが気持ちいいといったところだろうか。何度も打って弛緩した体から抜け落ちそうになったバイブを一気に奥まで突き挿れると目を見開いて声にならない悲鳴を上げた。それを皮切りに時折強く尻を叩きながら、バイブをギリギリまで引き抜いて奥に叩きつけるのを繰り返す。

「あぁあっ、やらぁ、こわれちゃ…っ、こわれちゃ、よぉ、っ!」
「壊れたら俺が責任持って面倒見てやるから安心しろ」
「いやぁっ、も、頭、おかし、なっ…んっ、あーっ!っ、ぁ、いきた…ふぇ、いきたぃ、っ!」
「ケツ叩かれてイくのか?とんだ淫乱だな」
「いわなっ、れ…ぁ、もぉ、やらよぉ、っ!ごめ、なさ…も、ゆぅしてぇ!」

ぼろぼろ涙を溢しながら、痛みと快楽で回らない呂律で必死に許しを請うローに自然と口端がつりあがる。ごめんなさい、ゆるして、ゆるして、と繰り返す赤い唇に指を差し込むとそれすらも聞こえなくなった。
ローの舌を指で弄りながら赤くなった尻を撫でる。撫でられる度にまた叩かれるんじゃないかとびくびく震えながら指に舌を這わすローが可愛くて仕方がない。苦しそうに嘔きながらも舌を絡めるローに撫でていた手を止めるとぐちゅぐちゅとバイブを動かした。奥にあるローターをさらに奥へと叩きつけるように動かせばひどくくぐもった声が洩れる。見開かれた目はたくさんの涙を溜めてごめんなさいと俺を見つめる、その瞳に触れるだけのキスを落とした。

「イきたいか?」
「ふっ、ぁ…あっ、いきたい…!」
「ちゃんと反省した?」
「した、っ、から…いいこに、な、からぁ…!おねが、ゆ、して…ぶたな、で…っ」

泣きじゃくり縋りついて、いいこになるからゆるして、と見上げるローを抱えると正面からぎゅっと抱き締める。熱を持った尻を宥めるように撫でながら赤くなった頬や目尻にキスを落とした。
とことん虐めるのも好きだが、やっぱり甘やかす方が性に合ってる。ローターのスイッチを弱にして、バイブは止めて抜いてやる。抜いた途端くったりと体を預けてきたローを抱き締めると荒く息をする唇に触れるだけのキスをした。


「きっど…はや、ぬい、て…」

小さな手で俺に抱き着き、早く解放されたいのか頭を擦り付けて強請るローの額にもキスをする。

「ああ…いま抜いてやる」

そう言って勃ち上がった性器を取り出すとぐずぐずに解れたそこに宛がって、ローの腰を勢いよく突き下ろした。

「ひっ、――……っ!!」

がくんっと震える体、突然の挿入できつく締まる中に眉根を寄せる。全てを持っていかれそうな勢いに堪えるとびくびく震えているローの頬をそっと撫でた。

「っ、あ…ぁ…」
「ロー?」
「ひっ、ん!」

軽く揺さぶっただけで大袈裟な反応を示すローのぼんやりとした瞳に、衝撃で飛んでいた意識が戻ってきたのか、じわじわと涙が溜まっていく。その瞳に軽く口付けて涙を舐めとると、ローの細い腰を掴んで律動を始めた。

「やっ、ぁ…!とって、くれる、って…っ、あぁ!」
「俺がイったら、な。取ってやる」
「ひっぅ、そ、なぁ…っ!」

ぼろぼろ涙を溢すローの腰は細く、体重も軽いもんだからいくらでも激しくできて、どこまで力を加減すればいいのか分からない。さっきのバイブのようにギリギリまで引き抜いて、一番奥を突いてやる。その度に先端にローターが当たり、追い詰められるように腰の動きを早くした。

「ひっ、ぁあ、あ…あ、ん――!」
「ロー…かわいい」
「あっぁ?!やらっ、さわ、な、で…おかし、くっ…あっぁ、あ゛!」

逃げるように腰を浮かすローの腰をがっちり掴んで何度も突き上げ、しっとりと濡れた綿棒を抜き差しする。途端に暴れだしたローの体を抱き締めると構わず抱いた。吐き出せない熱が苦しいのか顔を真っ赤に染めたローの額にキスを一つ。ロー、と耳元で囁くと涙で濡れた瞳が俺を捉えてぎゅっと抱きついてきた。

「ひっぅ…きっど、おねが…っ、も、いってぇ…!」

甘ったるい声で泣きつかれ、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる中に俺もそろそろ限界だった。ローの唇に触れるだけのキスをすると、一番奥に叩きつけ、それと同時に綿棒を引き抜いた。

「あっ、あ――!〜〜っ!!」
「…くっ…!」

どくりと奥に吐き出したのに少し遅れてローの精液が辺りに飛び散る。我慢させられていた分長い射精に身を震わせ、全て出しきる頃にはローはくったりと気を失っていた。



綺麗にしたローの体をローの部屋のベッドに寝かせると、乾いたシロクマを腕に抱かせてやった。すぐに擦り寄るその姿に苦笑しながらそっとローの頭を撫でた。

「無理させてごめんな」

仕置きと言えども無理をさせたのは事実だ。ごめん、と再度そっと囁くと額にキスを落とす。そのまま去ろうとすればぎゅっと服の裾を握られた。

「わるいと思ってるなら、いっしょにねろ」

まさか起きているとは思わず、驚いてローを見やれば疲れて眠いのか、ぼやぼやした瞳と舌足らずな口調で俺を引き留める。そんなローの可愛い命令に俺が勝てる訳もなく、観念してローを抱き寄せると二人には些か狭いシングルベッドに寝転がる。片腕でシロクマを抱き締め、片腕で俺の胸元にぎゅっとしがみつくローに欲張りだなと苦笑した。





326400hitでキリリクしてくださった火蘭様に捧げます!長らくお待たせしてしまってすいません!しかもお待たせしたわりにこのクオリティ…!
二人の関係については特に何もなかったので勝手にあにおとショタローにしてしまいましたが大丈夫でしょうか…?素敵リクで書いてる本人としてはとても楽しかったです!^///^
こんなので宜しければどうぞ!リク有難うございました!




[ novel top ]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -