Gift | ナノ

何度も奥を突かれて、同時に尖った乳首をぐりぐりと捏ね回される。時折引っ張ったり、指の腹で優しく撫でたり、そんな刺激に堪えられるはずもなく俺はあっさりと絶頂を迎えた。
頭の中が真っ白に弾け跳び、一瞬何も考えられなくなる。だけど勢いよく濡れた音を立てて腰を動かされて、すぐに意識を引き戻された。達せたことで満足していた体はそれだけで十分だったのに、ユースタス屋はやめてくれない。

「っ!!あっ、ゃあ!まって、まだっ…あっぁあ、やらっ、いって、のにぃ!」
「っ、好きだろ?イってる最中に奥突かれるの」
「やだ、ゃだあっ!あっ、こわれちゃ、〜〜っ!あぁっ、も、やぁ!」
「かわい…連続でイける?」
「ふ、ぇ…できな、よぉ…ひあっあ、ぁあ!」
「出来るって。もっかいイこうな?」
「ゃだあっ、も…あたま、へんなるぅ…!」

さっきはイってる最中に突き上げてくれるし、なんて思ったけどやっぱり実際やられるとめちゃくちゃ辛くて、でもめちゃくちゃ気持ちいい。だけどやっぱり辛くて、泣きながら首を振っていれば次に掛けられた言葉に目を見開いた。
そんなことしたら本当におかしくなりそうで、せめて少しだけでもいいから休ませてくれと目で訴える。だけどユースタス屋がその要望を聞き入れてくれるはずもなく。ガクンと激しすぎる快楽に腕が折れて倒れ込みそうなった俺を支えると、起き上がって向かい合わせの体勢にしてくれたユースタス屋にぎゅっと抱き着いた。

「んっ、ぁああっ…きっど、きっ…〜〜っ!」
「はぁ…ったく、風邪悪化したら…っ、お前のせいだからな、!」
「ひゃあん!あっ、ゃあ、いっちゃ、また、いっちゃ、ぁああ!」
「ん、俺もイきそ…中に出すぞ…っ」
「あっ、ちょーだい…、きっどの、奥にっ、――っ!!」
「…くっ……」

ぐんっと前立腺を強く抉られると目の前がチカチカして、同時に熱い迸りがどくどくと注がれていく。その刺激にびくびくと腰を揺らしながら、気絶しそうな快感に体を震わせて、余韻なんて生易しい言葉では言い足りないそれを味わった。
気持ちよくて何も考えられなくて、ぐったりとユースタス屋に体を預けた。そしたらユースタス屋が優しく頭を撫でてくれて、疲れも混じって何だか眠くなってきてしまう。抜かなきゃ、綺麗にしなきゃ、と思うのに瞼はゆっくりと落ちていって。まあいいか、なんて心地のよいその気だるさに身を任せようとしたそのとき、いきなり腰を動かされて目を見開いた。

「あ、あっ、ゃあ…な、っ…ふ、うごかな、で…っ!」
「また寝込み襲われても困るしな。出なくなるまでイかせてやるよ」
「ゃあっ!や、も、しな、からぁ…んっ、ぁあ!…ひぁ、ゃら…!」
「こら、逃げんなって。言うこと聞けないならここ、縛るぞ?」
「ひぅ、ぅ…やぁ…しば、の、や…」
「じゃあちゃんと俺の言うこと聞こうな」

くつりと笑ったユースタス屋にキスされて、目尻の涙を舐め取られる。まるで小さな子供に言い聞かせるようなその口調に、最早反論する気力もなかった。だから大人しくコクリと頷けば、ユースタス屋がいいこだと言うように頬にキスをしてくれる。だけどこれからのことを考えると、ユースタス屋に優しくされたって全然嬉しくなかった。

「なぁ、四つん這いになって。俺に尻向けて」
「っ、ゃだ、そ、なの…!」
「出来るだろ。ほら、早く」

いきなり投げかけられたその言葉は一切の拒否を許さないような声色で、それでも唇をぎゅっと噛み締めると嫌だと言うように俯いた。お前本当に病人かよと言いたくなるが、時折顔を険しくするから一応体は辛いらしい。起き上がれないぐらいの元気さだったらちょうどよかったのに。
そんなことを考えてなかなか動こうとしないでいたら、待ちきれなくなったらしいユースタス屋に乱暴に腰を揺さぶられた。早く、と再度急かされて、一度だけユースタス屋を睨み付けるとゆっくりとユースタス屋のモノを引き抜く。そして今までユースタス屋が寝ていたところに体を預けると、ユースタス屋の目の前で四つん這いになった。

「…っ、これで、い…?」
「まだ駄目。自分で穴拡げてここに挿れてくださいってお強請りできたらいいぜ」
「なっ、…!しね、変態…!」
「人の体で散々オナッて気持ち良さそうにしてた奴に言われたかねェよ」

先程までぐったりしていた人間とは思えない。それでも病人らしく、普段よりも頬は赤いし触れ合う体温も熱かった。だけどその口調は健全なときのものと何ら変わりがなく、にやにや笑うユースタス屋をキッと睨み付ければ早くしろよとまた急かされる。だがこればかりはなけなしのプライドが邪魔してしまって出来そうにない。
やっぱり大人しく寝てたダッチワイフユースタス屋の方が全然いい。何でこんなことになってんの。

「別にずっとそうしててもいいけど、待たせた分だけお仕置きな」
「やだ、なん…」
「だって俺の言うこと聞くって言ったじゃん」

そう言ってユースタス屋は愉しそうに唇を歪めるとじっと俺の姿を見つめる。俺はそんなユースタス屋に泣きそうになりながらゆっくりと自分の尻へと手を伸ばした。
両手を使ってしまえば体を支えることが出来ず、自ずとユースタス屋へ腰を突き出すような体勢になってしまってそれも恥ずかしくて涙が込み上げる。羞恥を堪えるようにぎゅっと目を瞑ると、尻を掴んでゆっくりと両側に開いた。奥まったそこに空気が触れて、何度もユースタス屋の硬いモノで貫かれたそこは少しだけヒリヒリする。じっとユースタス屋の視線がそこに注がれているのが分かって死にたくなった。途中とろりと生暖かいものが腿を伝って、その感触にさらに追い討ちをかけられる。

「エロ…精液溢れてんぞ」
「ゃあっ、いうな…っ!」

さっきユースタス屋に出されたものが今になってコプコプと溢れ出したのだ。それをユースタス屋に見られて笑われて。こんな羞恥プレイあっていいのか。
もう早く終わらせたくて仕方なかった。それにはあの屈辱的な言葉を言わなければならない。こんな格好までさせといて、さらに要求してくるなんて一回死ねばいい。

「…ロー」
「っ……きっど、の…」
「……」
「ここに、い…れて…」

頭の中でユースタス屋に対してありとあらゆる暴言を吐いていたら、この行為には到底似合わない優しい声で名前を呼ばれて訳が分からなくなった。そうだ、俺はこんな風にされるんじゃなくて優しいのがいい。優しいユースタス屋のほうがいいっていうかマシ。
ぐずぐず鼻は啜っていたけど、泣かずに言った俺は偉いと思う。蚊の鳴くような小さな声だったけど、聞こえなかったからもう一回なんて言われたら本当にユースタス屋のこと嫌いになれる自信があった。
だけどユースタス屋はそうは言わず、羞恥に震える俺の耳元でよくできましたと囁くと晒されたそこに自身を宛がった。

「ロー、自分で挿れてみ。手はそのままな」
「あ、ぅ…ゃあ、きっど、が…」
「駄目。先っぽだけ挿れてやるから」

そう言ったユースタス屋は本当に先端部しか挿れてくれず、また泣きたくなる。ちゃんと言ったのに。そう思ってユースタス屋を見やれば宥めるように目尻にキスされた。
奥までほしいだろ?なんて耳元で囁かれて、いつの間にか俺の体は抵抗する術を失っていた。

「ひっ、んん…ぁあ、あー…っ!」
「すげェなこれ…全部丸見え」
「やっ、みなで…ねが…」
「見られて感じてるくせに。ここ、ぎゅうぎゅうじゃん」
「ひっ、ぁ…!」

ぐちゅ、と自ら腰を動かして奥まで挿れると、ユースタス屋が馬鹿みたいに感心したような声を出す。注がれる視線と投げ掛けられる言葉が恥ずかしくて首を振っていれば、つつつとユースタス屋に結合部をなぞられてびくんと体が震えた。
その瞬間ぎゅっと強くユースタス屋のモノを締め付けてしまって、またそれで笑われる。何度も確かめるようにそこばかりをなぞって、耳元でくすくす囁きながら笑うユースタス屋に一気に体がゾクゾクしてじわりと目尻に涙が浮かんだ。

「すっげェ美味そうに飲み込んでる…ロー、おいしい?」
「ゃあっ…!も、ゃだぁ…はや、うごいてぇ…!」
「…しょうがねェなぁ」

こんな風にして見つめられて恥ずかしい言葉を永遠囁かれるぐらいだったら、訳が分からなくなるまでぐちゃぐちゃに突かれた方が何倍もマシだった。だから後ろを振り返ると、端も外聞もかなぐり捨てて涙で滲むユースタス屋を見上げて懇願した。
そんな俺にユースタス屋はいかにも困ったようなふりをして笑うと、俺の手と自分の手の指を絡めるとぎゅっと握り締めてシーツに縫いつける。動くぞ、とユースタス屋が囁いたから早くしてほしくて必死に頷いたら淫乱と笑われた。





途中で気絶したらしい俺は一体いつ解放されたが知らないが、確実に日付は越えていた。
目を覚ますと腰も喉も痛くて、隣で眠るユースタス屋に自分のことは棚に上げて文句を言おうとした。が、ユースタス屋はどうやらそれどころではないらしかった。

「はっ…まじ、死ぬ…」

どうやら熱が上がったようで、ユースタス屋はそんな弱気なことを言いながらうんうん唸っていた。何これ超いい様なんだけど。

「病人のくせに粋がるからだバーカ」
「なんもしてねェだろ…」
「は?どの口がなに言ってんだおい」
「いや意味分かんねェから…まじ喋らせんな」
「昨日しただろ!散々!変態的なことを要求してきただろ!」
「してねェしアホか。夢でも見たんじゃねェの…」
「え。いやいやいや」

ユースタス屋は本当に辛そうな顔をすると、これ以上喋らせたら吐くぞ、と謎の脅し文句を呟いて俺に背を向けた。
もしかしなくても何も覚えてないのか…?え、何それ。いつもよりあれだとは薄々思っていたけど、風邪引くと人格変わってドSになるとか、そういう?
よく分かんないけどユースタス屋が昨日のことを覚えていないならそれで万々歳だ。辛そうにするユースタス屋には悪いけどもう可愛いとか思えないし、とりあえず冷えピタだけ貼ってあげて関わりたくないから部屋を出た。







ゼラチンの千骨様へ相互記念として捧げます!
何だかリク内容に付け足し付け足しでいろんな要素を盛り込んでしまった気がします。長くなってしまいすみません…!
そして誘い受けってこんな感じでいいのでしょうか…?もっと妖艶で一枚上手なあはんローたんを想像していたなら見事その斜め上をいった感じです、すみません><
こんなので宜しければどうぞ!これからも是非宜しくお願いします!^^





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