Gift | ナノ

「…も、いいぞ」
「んぁ…な、で?きもちく、ない…?」
「違ェよ、その逆。気持ちよかったからもう挿れたくて我慢できない」

トラファルガーの体を抱き寄せて脚の上に乗せると赤く染まった頬にキスをする。
それともローはほしくない?と耳元で囁いてやれば、さらに顔を赤くしたトラファルガーがふるふると恥ずかしそうに首を振った。それだけでも破壊力は十分で、今すぐにでも挿れたい気持ちをどうにか抑えると、ズボンも下着も脱がしてソファの下に放り投げた。

「はっ…ローのどろどろじゃん。俺の舐めて感じてたのか?」
「ゃ、あ…だって…」

そう言って言葉を濁すとトラファルガーは恥ずかしそうに俯いた。それにあえて追求することはせず、その代わり勃ち上がったトラファルガーのモノを人差し指で確かめるようにゆっくり撫でてやる。
途端にびくりと体が震え、赤い唇から押し殺したような声が洩れた。こぷこぷと先走りを垂れ流す先端を刺激してやると、さらに腰が跳ね上がって益々顔を赤くさせる。

「ぁ、んん…ふ、きっどぉ…」
「何?」
「ひっ、ぁ、あ…ん、ぅ…」
「ロー、言わなきゃ分かんねェぞ」
「ふぇっ、…ぁ、イきた、の…さわってぇ…っ」

何を望んでいたかなんてもちろん分かりきっていたが、あえて言わせてやればトラファルガーはじわじわと目に涙を浮かべて恥ずかしそうに目を伏せた。その割には快楽を強請るように俺の手に擦り付けようと腰が動いていて、そのギャップが堪らない。
手放しに快楽を求めることはできずに、羞恥が付き纏うその体。そうしたのももちろん俺だ。

素直に言えたトラファルガーを褒めるように額にキスを落とすと、ボウルを取らせてホイップクリームをたっぷり指に纏わせる。中途半端に触ったせいか、余計苦しそうにみえるその中心部にはわざと触れず、その代わりクリーム塗れの指を後孔へともっていくとくるくると円を描くようにそこを撫でた。

「あっ、な、で…!さわって、ってぇ…!」
「こっち弄らなくても後ろだけでイけるだろ?」

淫乱だもんな、ローは。そう耳元で囁いて笑うとトラファルガーは耳まで赤くして嫌がるように首を振った。
だけどそんな抵抗に効果があるはずもなく、焦らすように周りを撫でていたせいでひくひく蠢くそこは早く挿れてほしいと言うように貪欲に指を入れ込もうとする。相変わらず上の口と違って下の口は快楽に正直だ。こいつはそれを分かっているのだろうか。
まるでそれを確かめるかのように、指の第一関節だけ悪戯に入れてやった。中は驚くほど熱く、離さないと言いたげに強く締め付けてくるその動きに逆らってゆっくりと引き抜いてやる。
ゆるゆると周りを撫でて、時折思い出したように指先だけ入れてやる。暫くそれを繰り返してやれば、次第にトラファルガーが腰を押し付けてくるようになり、それでも変わらず焦らしてやればしまいには首を振ってぼろぼろと泣き出してしまった。

「ゃあっ、はや、いれて、よぉ…!」
「嫌なんじゃねェの?こっちのがいいって…」
「ゃっ!もっ、ほし、の…ふっ、ねが…っ」
「…じゃあ今日は後ろだけしか触らないからな?」
「あっ、ぃ、から…、はや、ひっぁあ!」

堪え切れないと切羽詰まったように腰を動かすローにくつりと笑うと、一気に指を二本入れてやった。ずぷずぷと簡単に入り込んでいったそこは与えられた刺激に喜ぶように強く指を締め付けてくる。
ぐちゅぐちゅと乱暴に中を引っ掻くように指を動かすたびに、中で溶けていくクリームが辺りに甘い匂いを撒き散らす。それに比例するようにトラファルガーの声も甘みを増していき、三本目を咥え込む頃にはぼろぼろ涙を溢しながら指の動きに合わせて気持ちよさそうに腰を振っていた。

「んっ、はぁ…ゃら、きっど、も…あっあ、いく、いっちゃぅ…っ!!」
「もう、か?」
「ゃあ、だってぇ…ひっ、がま、できな…ひゃ、ぁん!」
「我慢できない、ね…指で後ろだけ弄られてイくんだ?やらしいなー、ローは」
「ふぇ、っ…ぁ、いわな、で、ひっ、ぁ!ゃあ、いっちゃ、いっ…〜〜っ!」

くつくつと笑いながら耳元で囁いた言葉にトラファルガーは恥ずかしそうに首を振ったが、指の動きを追い詰めるような激しいものにしてやれば、その羞恥もあっという間に陰に潜んでしまう。
びくびくと腰を揺らしながら指を強く締め付けて、ぼろぼろと涙を流す姿に限界は目に見えていた。だからこいつが気持ちよくイけるように、指の腹で前立腺を強めに擦って刺激してやる。
途端に大きく体が跳ねて、声も儘成らぬままびゅくりと腹の上に吐き出される精液。とろとろとしたそれは我慢したせいもあってか普段より濃い気もする。


「んっ、はぁ……」
「ほら、ちゃんと後ろだけでイけただろ?」

淫乱、と含みを持たせるような言葉で優しく囁くとトラファルガーの肩がびくりと跳ねる。頬を赤く染めながら、瞳にはまた新しい涙が溜まっていって。それを舌で舐め取ると余韻に震える腰を掴んでぐちゃぐちゃに解れたそこに自分のモノを宛がった。

「ぁ、う…きっど、ゃ…まって…」
「駄目。自分で挿れてみ?」
「ゃあ、むりっ…」
「出来るって、腰落とすだけでいいから。ゆっくりな?」
「ふっ…ぅ、ん…」

達したばかりの体では辛いのだろう、荒く呼吸をしながらぐずるトラファルガーの額にキスすると宥めるように優しく腰を撫でてやる。
ロー、と耳元で囁いて促してやればぎゅっと俺に抱きついて、こくりと小さく頷くとゆっくりと腰を落とした。


「ぁ、あ…あ…っ!……っふ、きっどぉ…ぁ、はいっ、た…っ」
「ん、よく出来ました」

ぐずぐずになったそこに全て挿れるのに大して時間はかからず、挿入をスムーズに終えるとトラファルガーは荒く息を吐きながらじっと俺に視線を寄越す。
それに褒めるように頭を撫でて、唇に触れるだけのキスを一つ。いいこにできたからご褒美あげなきゃな、と唇を少し離して触れそうな距離でそっと囁いた。

「…ローは感じてればいいから」
「ん、ぇ…?…っ、ひぁあ!」

理解しきれていないトラファルガーの目尻に軽くキスすると、頬にもちゅっとキスを落とす。ぼんやりとした瞳が俺を不思議そうに映し出し、それを尻目にトラファルガーの腰を掴むとギリギリまで引き抜いて一気に奥まで突き上げた。
突如与えられたその快楽はどうやら強すぎたらしく、目を見開くと悲鳴を上げながら強く俺にしがみつく。ちゃんと掴まってろよ、とその耳に囁くと激しく腰を動かした。

「ひっ、んん!ぁっあっ…ゃら、はげしっ…ふっ、ぁ、あ、〜〜っ!」
「はっ…、締め付けすぎだって」
「だっ、てぇ…っ、ひぁ!?ゃ、そこ、ゃあっ!あ、あぁ!」
「ここがいいんだ。…気持ちいい?ロー」
「ふぁっ、そこ、だめぇ…あっ、おかしなっちゃ、から…っ!」
「なれよ。可愛い、ロー」
「あっ、きっどぉ!…ふ、んんっ、んぅ!」

トラファルガーの唇から洩れ出る言葉は着実に俺の理性を削ぎ落としていて、何とかぎりぎりで保つためにもその唇を塞いでやる。気絶なんてさせたらまた俺が怒られるだろうから(この時点でこいつが怒るのは確定だが怒りの度合いが変わる)、頭の片隅にある最後の砦とも言うべき一本の理性の糸は切るわけにはいかなかった。
と言ってもそれはそれは細い糸なわけで。

「ひっ、あー…っ!ゃ、きっど、きもち、よ…っ、あ、もっと、突いてぇ…!」
「…っ、ロー、」
「あっあっ、ゃあ、…ひぅ、く、…あっ、ゃらあ、いっちゃう、!あ、きっど、いくっ、〜〜っ!」
「っあーもー…お前のせいだからな!」
「ひっ、あ!?やっ、だめぇ、!まだいって…んぁ、あ!ゃら、おっきくしな、でぇ!」

だからこんな猥らな様子を見せ付けられて、それでも理性を保っていられるほど俺の人間性はできていないのだ。
ぷつり、とどこかで糸の切れる音が聞こえたのは明確だった。




次の日、暫くクリームは見たくないと怒ったローにお菓子の家を作れと無理難題をふっかけられたのは言うまでもない。







154300hitにてキリリクしてくださった咲弥様に捧げます!大変遅くなってしまい申し訳ありません…!><;
同棲パロで生クリームプレイ…でしたがいかがでしょうか。キッドが相変わらず変態臭くてすみません(笑)
こんなので宜しければどうぞ!リク有難うございました!





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