泣きそうになって縋るようにユースタス屋の名前を呼んで滲む視界でその姿を捉える。そしたらするりと隙間から入り込んできた指と舌が直に肌に触れて。赤く腫れたそこを指先に挟まれて捏ねられながら、もう片方はジュッと強く吸われて甘噛みされる。それが布越しのむず痒いような感覚じゃない直接的なもので、刺激を与えられて敏感になった上に焦らされ続けた体はそれに堪えられなかったようだった。びくびくと勝手に腰が跳ねて気付いたら頭の中が真っ白になっていた。
なのに、
「ひ、ぅ…ぁっ、は…や、なに、これ…」
「…もしかしてお前ドライでイった？だってほら、」
「や！ぁっ、な、でぇ…」
確かにあの絶頂への突き抜けるような感覚を味わったはずなのに。まだ体の奥底では煮え切らない熱で溢れていて、訳の分からない感覚に涙が浮かぶ。そしたらちょっと驚いたように、でもすぐににやにや笑いに変更したユースタス屋にエプロンを捲られて、先走りをだらだらと溢す自身をそっと指でなぞられた。それに余計に混乱する。だってさっき確かにイったはずなのに。自身は未だ反応したままだし精液もでていない。え、嘘、縛られてもないのに空イキしたってこと？
「ドライでイったの初めてじゃね？やっぱ淫乱だな」
「やぁ、な、で…ちが…」
「違わないだろ？ここもこんなぐちゃぐちゃにしてさ」
混乱してる俺にはお構いなしにユースタス屋は愉しそうに笑いながら、やっぱ焦らされるのが好きなんだ、とか、乳首だけしか触ってねェのにな、とか意地悪なことばかり言ってきて思考が追いつかない。淫乱だと囁かれて羞恥に泣きそうになりながら、ぐるぐる熱が収まりつかなくて自分の体なのにどうしてこんなになったのか分からなくて恐い。ユースタス屋の言う通り本当に変な体になったのかも。羞恥と混乱に頭の中がぐちゃぐちゃになる。
「ひっく…ふっ、ゃ、な、で…や、も…からだ、へん…」
ぐちゃぐちゃになって気付いたら泣いていた。自分の体なのに自分じゃどうすることも出来なくてぼろぼろ涙が勝手に溢れ出る。
シーツをぎゅっと握り締めて俯きながら身体中を駆け巡るぐるぐるとした熱に涙を溢していたら、不意にユースタス屋の手が触れて目尻にキスされた。ちゅっと涙を舐め取られて額にも。
「泣くなって」
「ふぇ、だっ、て…」
「別におかしく何てなってねェから」
いつもと違う風に弄られたからドライでイっちまったんだろと言ったユースタス屋に宥めるように頬にキスされる。でもちょっと虐めすぎたなと困ったように笑われて、ユースタス屋に優しく頭を撫でられると堪らずぎゅっと抱きついた。
「ロー、イきたい？」
「ん…」
あの感覚は空イキとおんなじで絶頂への突き抜けるような感覚があるのに体の奥底で渦巻く熱は燻ったまま。だから早くイきたくて、ユースタス屋の言葉に赤くなった顔が分からないように肩に顔を埋めながらこくりと頷いた。
「じゃあ自分で挿れてみ？」
「ふ、ゃ…できな…」
「出来るだろ？」
そう言ったユースタス屋にするりと腰を撫でられる。すごく優しい声色と相反するような絶対的な口調。逆らうことを許さない甘い拘束に結局頷くことしか出来なかった。
「ひ、ん…ぁあ…っ！」
確かについさっきまでシていたそこは十分に解れているけどやっぱり何もなしに挿れるのはきつい。眉根を寄せて、でもユースタス屋の背中にぎゅっと腕を回して必死に腰を落とした。
「はっぁ、や、ユ、スタ、屋ぁ…も、はいんな…」
「まだ半分しか入ってねェぞ」
無理だと首を振れば窘めるように結合部をなぞられてびくりと体が跳ねる。でもこれ以上は自分ではどうしようもなくて縋るようにユースタス屋を見つめた。
「はぁ…ったく」
「ユースタ…っ！？ひぁああっ！」
ため息を吐いたユースタス屋に肩が跳ねる。呆れられたのかもしれないと思うと涙が出てきて、ぎゅっとユースタス屋にしがみつくと同時に腰を掴まれて一気に奥まで押し付けられた。狭い中を無理矢理押し開いて入ってくるその熱い塊にびくんっと体が一際大きく跳ねて。
「ぁ、ひ…ぁ…」
「挿れただけだぞ？」
にやっと意地悪く笑ったユースタス屋に自身を伝う精液をなぞられて顔が赤くなる。確かに挿れられただけなのに何だかすごく気持ちよくて。今も体の震えが止まらない。
「ドライでイったあとは敏感になる…って」
「ひっ、ぁあ！や、あ！」
「あれマジだったんだな」
「はぁっ！や、きっど…〜〜っ！」
ずるりと引き抜かれて軽く突き上げられただけなのにひどく気持ちいい。ユースタス屋が何か言ってるけど頭がぼーっとして全部霞がかかったみたいでよく分からない。それよりも突き上げられる度に気持ちよくて目の前がチカチカする。
「んぁあ！やっ、そこ、だめぇ…っ！」
「あ？好きの間違いだろ」
「ひぅ…っ、だめ、ゃ、あっ！――っ！」
いいところばかり抉るように突かれて息の止まるような快楽に涙が溢れる。辛くて気持ちよくて眉根を寄せると首を振った。だけどユースタス屋の動きは速くなるばっかりで、ぎゅうっとしがみつくと声も出せないほど、びくんと体を揺らして達してしまう。
「…ゃあっ？！あ、あっ、や、まっ、て…！」
「待てない」
イったばっかりで痙攣する中をぐんっと抉られて思わず体が仰け反る。泣きながら首を振ってもこうなったユースタス屋にはもう何も通用しない。
「ひ、あっあっあ！」
ぐちゅぐちゅと音を立てられて泣きながら揺さぶられる。本当に気持ちよくて何も考えられないぐらい頭が真っ白になる。だから意識を飛ばさないように必死でユースタス屋に縋りついた。
「やぁっ、きっど、だめ、また、いくからぁ！」
「っ…ちょっとお前イくの早すぎ」
「ひん、ゃあ、だ、って…ふ、ゃ、おねが…しばら、な、で…」
「縛ったりしねェから。好きなだけイけよ」
イくのが早いといつもユースタス屋は縛って焦らして虐めてくるからイくことが出来ないようにされるんじゃないかとびくびくしていると宥めるようにキスをくれて、耳元で甘く囁かれる。それを合図みたいに腰の動きを余計に激しくされて、思わずユースタス屋の背中に爪を立てた。
「ひぁ！ゃ、きっど、いく、いっちゃ…っ！」
「っ、イっていいぜ、ロー」
「あっ、あ――…っ！」
「……っ！」
耳元で名前を囁かれてぐちゅっと奥を突き上げられる。それに堪えきれなくなって体を震わせて吐き出すと、息を詰めたユースタス屋の熱を奥で感じて、すぐに意識が遠くなった。
あのあと精液とかでぐちゃぐちゃになったエプロン（一応洗濯して綺麗にしたけど）を気絶に至るまで追い詰められた腹癒せに捨ててやろうかと思ったけど、何故かユースタス屋から貰ったものだと思うと捨てられなくて、そんな自分にイライラしながら結局クローゼットの一番下に片付けてしまった。でももう二度と、絶対に着ない。
76000hitにて咲弥様に捧げます！大変遅くなってしまいすみませ…！
裸エプロンor生クリームプレイという何とも男のロマンなリクをいただいてたぎりました^^
今回は裸エプロンにさせていただきました、が…微妙な出来になってしまいました…。
いつも通りキッドが変態で…ローたんに関してはまだ調教ができるぞ(笑)という…←
こんなんですみません＞＜
リク有難うございました！よければまたリクしてやってください！