Gift | ナノ

プレゼンがスムーズに進行したおかげで予定よりも早く帰って来れたのはラッキーだった。五日ってのは俺にしてみればかなり長くて本当は毎日電話してメールして…でもそうすると余計会いたくなるから我慢してた。
だけどそれも今日で終りだ。やっとトラファルガーに会えると思うと疲れも吹っ飛ぶ。とか考えてる自分がキモい。

玄関に入ると部屋はどこも真っ暗で、上着とネクタイを適当にソファに放り投げると、もう寝ているのかもしれないと寝室に向かった。その途中で啜り泣くような声と喘ぎ声が入り交じったような音が聞こえて、いやらしく響く粘着質な音も耳につく。もしやと思い、開いた扉の隙間から覗いて見れば、


「ふ、ぇっ…きっ、ど、ひぁっ、ゃだあっ、きっどぉ…」

そこには俺の名前を呼びながら自慰に耽るトラファルガーがいた。
ベッドの下には脱ぎ散らかしたズボンや下着が見え、トラファルガーは後ろに指を入れていやらしく腰を揺すりながら善がっているのが見える。腰だけを高く突き上げた体勢で中を弄り、余程気持ちいいのか泣きながら首を振っている。どうやら俺の存在には気づいていないらしい。



「…ロー?」

このまま視姦するのもなかなかだが、まずはトラファルガーに触れたくて名前を呼び掛ければその肩がびくりと跳ねる。それに部屋に入るとトラファルガーは耳まで赤くしながら目を見開いた。

「あ、ゃっ…きっ、ど、な、で…」
「予定よりも早く終わったから早く帰ってきた。…それより、さ」

俺が帰ってくるまで我慢できなかったのか?と耳元で囁けばトラファルガーの赤い顔が殊更赤くなる。それににやりと笑ってトラファルガーの指が這うそこに自らの指で触れるとびくりと体が跳ねた。

「ひっ、く…きっ、どぉ…おねが…っ!」
「ん?」
「ふ、っ…なか、の…とって…」

ぼろぼろと涙を流しながら懇願するトラファルガーに首を傾げる。

「中になんか入れたのか?」
「ひぁ…っ、ロー、ター、が…んぁあ!」

聞きながらトラファルガーの指を掴んで引き抜き、代わりに自分の指を突き入れる。そうすればトラファルガーの背が撓り、ローター入れて遊んでたのとわざとらしく耳元で囁けばトラファルガーの目にじわりと涙が滲んだ。

「淫乱だな。勝手に玩具使って遊んで。何回イった?」
「ひ、ゃっ…そ、な、しらな…」
「分かんねェほどイったのかよ」
「ちがっ…あっ、あぁ!」

ぐりっと悪戯に柔肉を引っ掻けばふるふるとトラファルガーの腰が揺れる。その腰を掴んで指を奥へと進めれば確かにコツリと何かが当たった。

「ゃあっ…はや、く、とってぇ…っ!」
「大分奥まで入ってんだけど。どうやってこんな奥まで入れたんだよ」

まあ届かないこともないがトラファルガーには確かに届かない位置まできてるだろう。震えるローターを中指と人差し指で挟んで引き寄せる。ズルズルと抜けていくそれも気持ちいいのかトラファルガーはびくびくと体を震わせていた。

「ほら、取れたぞ」

引き抜くと同時に、ちゅぷっ、といやらしい音がする。掌で震えるそれはテラテラと光っており、一言で言うなら卑猥。
どこを探してもリモコンが見当たらないので適当に端に寄せておいた。もしかしてリモコンをなくしてどうしようもなくて泣いていたのだとしたらもうちょっとそのまま放置しといてもよかったなと震える体を見つめた。

「や、きっど…ひっぅ、ぁ、まだ、はいって…っ!」
「一体何個入れたんだよお前」

てっきり余韻に浸って震えているのかと思えば、どうやらまだ抜け出ていないローターの刺激に震えているようだった。それにもう一度指を入れれば確かに指先に何かが当たる。といってもかなり深いし届くか微妙だ。

「ロー、我慢しろよ」
「ん、ぇ…っ?!ひっ、ゃあっ!」

何回イったか知らないがシーツはなかなかぐちゃぐちゃだし、快楽は相当受けてるだろう。そんなトラファルガーの中を乱暴に扱うのは少々あれだが、まあ仕方ない。

「ゃ、やあっ!ひっ、あ、あ!」
「こら動くなって」

何とか逃げ出そうと動くトラファルガーの腰を掴むと内壁を押し開くように指を開く。しかもそのローターの位置がちょうどトラファルガーの一番感じるところにあるもんだから。どんなに気を使ってもそこを刺激せずに取れるなんてことは無理に等しいから仕方ないだろう。そう開き直ってそこを指でぐりぐりと押し潰すように刺激しつつローターを手繰り寄せる。

「ひっぁあ!んゃあっ!」

体を撓らせて喘ぐトラファルガーに目を細める。辛うじて引き寄せたローターを感じるところに押し当てるようにして刺激してやればトラファルガーは嫌々と首を振った。
「はっぁあ!や、ひっ…も、はや、く…っ!」
「仕方ねェなぁ」

振り返ったトラファルガーが一杯に涙を溜めて懇願するもんだから、ローターを掴むとゆっくりと引き抜いてやった。やっぱり出てきたそいつは卑猥、でびくびく震えるトラファルガーの首筋にキスをした。

「我慢できねェから挿れていい?」
「ぁ…っ!や、ゃだ、まっ…ひっあぁ!」

久しぶりに目の当たりするこいつの痴態に切羽詰まっている自分がいて、我ながら余裕のなさに笑える。でも今はそんなことを気にしている余裕すらもなくて本能がこいつを喰い尽くせと命じてる。

聞いたわりには返事もまたずにすっかり大きくなった自身を取り出すと、否定も聞かずにトラファルガーの中へと突き入れた。

「ひっ、ぁ、あっ!んん…〜〜っ!」
「っ…何だよ、挿れられただけでイっちまったのか?」

久しぶりに入った中は相変わらず火傷にしそうに熱くて狭くて気持ちがいい。ずぷりと根元まで飲み込んだそこは相変わらずいやらしく、どうやら挿れられただけでトラファルガーは達してしまったらしい。淫乱、と囁いて敏感な中を軽く揺さぶれば矯声が上がる。

「ちが…ふっ、だっ、て…なか、に、」
「ローター、だろ。本当やらしいよなお前。奥いき過ぎて取れないかもよ」
「ゃだぁ…とっ、て…ぁあ!」
「俺がイったら、な」

ぐっと奥まで突き上げればトラファルガーの喉が反れて背筋が震える。ギリギリまでゆっくり引き抜いて一気に突き入れて。その度に見開かれた両目から涙が溢れてシーツを濡らした。

「はっ、ぁあ、ん!や、おくが、ゃあっ!」
「嫌ばっかな。気持ちいいくせに」

そう耳元で囁くと中がぎゅっと締まって、相変わらず言葉で虐められるのは好きらしい。嫌々いいながらも揺れ動く腰に口端をつり上げながら喘ぐトラファルガーの唇をそっとなぞった。

「な、やなのに何で腰揺れてんの?」
「ふっ、ぅ…んっ、ぁ、だっ、て、かってに、」
「違ェだろ。気持ちいいからってちゃんと言えよ」
「っ…ひ、ゃあ…!」
「じゃあ気持ちよくねェの」

不意にピタリと腰の動きを止めてトラファルガーに言えば泣きそうな顔をされた。

「やっ、な、で…」
「気持ちよくねェんだろ?動きたいなら自分で動けよ。…こうやって、」
「ひっ、ぁあ!ゃあっ!」
腰を掴んで引き抜くと勢いよく突いてやる。俺が動いたのはその一回きりだったがその前に散々めちゃめちゃにされた中はいやらしく蠢いていてトラファルガー自身も我慢できる体ではなかった。だから促して突き上げればトラファルガーは快楽に負けて簡単に腰を揺すり始める。

「んぁ、あ、あっ!ひっ、あっ!」
「お前エロすぎ…」
「やぁ、いわな…んっあ!」

膝立ちの状態で何もせずにトラファルガーの痴態を見つめる。濡れた音と喘ぎ声と肌のぶつかり合う音が混じりあって淫靡な空気が立ち込めていく。自身が現れ、またぐぷぐぷと音を立てて飲み込まれていく姿も、その快楽に泣きながら善がるトラファルガーも何もかもが俺の欲望を駆り立てた。

「ひぅ、ふ、あっ…きっ、ど、ゃ、うご、てぇ…」
「俺が動かなくても一人で楽しそうじゃん」
「ゃあ…っ!きっど、が、うご、てくれな…と、いけな…っ!」
「…っ、だからエロすぎ」

ぐちゅ、と腰を押し付けながらこちらを振り向いたトラファルガーに心臓の鼓動が速くなる。些か焦点が虚ろな目から涙が溢れ落ち、寄せられた眉根も口端から溢れた唾液も全部、


「ひっ、ぁああ!やっ、あ、はげし…あっあ!」

気付いたらトラファルガーの腰を掴んで揺さぶっていた。まったくこいつはいつの間にこんなにエロくなったんだか。

「本当お前は…淫乱すぎて手に終えねー、よ、っ」
「んぁあっ!や、ちが…ちがぅ…ひぁっ!」
「どう違う?気持ちいいんだろ」
「ひっ、あ、あっ…しらな…っ!」
「ロー、」

ふるふると首を振ったので咎めるように耳元で名前を呼べばトラファルガーの体がびくりと揺れる。それに笑みを刻むとれろりと耳に舌を這わせた。

「ひっぅ…!あ、ゃあ…きもち、ひあっ!」
「最初からそう言ってりゃいいんだよ」
「あっあっあ!や、だめ、も、い…――っ!」

限界を訴えてびくびく跳ねるトラファルガーの腰を掴むとギリギリまで引き抜いて思いっきり引き寄せる。晒された喉がひくりと動いて薄くなった白濁がシーツの上を飛び散ると同時にトラファルガーの中に吐き出した。



「…ぁ、は…はっ…ゃ、っ」

余韻に浸って震えるトラファルガーの中からゆっくりと自身を引き抜く。塞ぎをなくした穴から精液が伝って腿を流れていく様は卑猥だった。

「ゃ、きっ、ど…」
「いま取ってやるよ」

シーツの上でへばっているトラファルガーの頭を撫でるとひくひく蠢くそこへ指を入れる。ぐちゃぐちゃに蕩けきった中を掻き分けながらこりゃ大分奥にあるなと思った。

「ロー、力入れて」
「ちから…?」
「奥いきすぎてて届かねェ。自分で力入れて押し出してみ」

事実指はもうこれ以上奥までいけないとこまで来てる。ほら、取れないままでいいのか?と聞けばトラファルガーはふるふると首を振った。あ、耳まで真っ赤。泣きそうな顔してる。…恥ずかしいのか?

「ん、ぁ…はっ…」
「そうそう、そうやって」

異物を押し出そうとするように蠢く中にちゅぷりと指を引き抜いた。何かこのままトラファルガーに全部やらせる方が面白そうじゃね?疑似排泄行為って意識してるみてェだし。
開閉するように蠢くそこからとろりと白濁が腿を伝ってシーツに染みを作る。その伝い落ちる感覚にびくっとトラファルガーの腰が震えた。相変わらずエロい。

「ひっぅ…きっ、ど…ゃ、も、とってぇ…」
「だから届かねェんだって。自分で出来るだろ?」
「や…できな…」

そうは言っても俺が本格的に動かなそうなことに気付いたのか、瞳を揺らすとぽろりと涙が溢れ落ちる。シーツをぎゅっと握って、押し出そうとする度に与えられる快楽から必死に堪えているようだった。

「んぁ、ひっ、あ…っ!」
「そんなんじゃいつまで経っても終わんねェぞ」
「あ、だっ、てぇ…ひっぁあ!」

どうやら前立腺のところまでは押し出したらしい。だけど後は力が抜けたように喘いで首を振るだけで。

「ひっ、あ!んゃあっ、きっ、ど…も、できな…!」
「駄目。だって届かないんだから仕方ないだろ?…まあそのままでいいなら、」
「やっ!」
「…じゃあ、ほら」

首を振ったトラファルガーににやりとバレないように笑うと宥めるように頭を撫でた。
嘘、だけどトラファルガーは本当に手出し出来ないと思ったらしく、ぽろぽろと涙を溢しながら必死に快楽を堪えてローターを押し出そうとしてる。でも前立腺にあたっているせいでなかなか力が込められないらしく、その刺激に首を振るばかり。

「ひっぁあ!やぁ、も、こわれちゃ…!」
「大丈夫だから一気にやってみ?」

少しずつやるから辛いんだと、ローターの刺激に震えるトラファルガーの腰を撫でる。涙を流す目元に口付ければトラファルガーがこくりと頷いたのでいいこだなと耳元で囁いた。

「んはっあ!ひっ、ぁ、あ――…!」

びくびくとトラファルガーの体が揺れる。ぎゅっとシーツを握った手が白み、いやらしく開閉していたそこが徐々に押し開かれてピンク色の塊がシーツの上にポトリと落ちた。

「…よくできました」

まだ震えるトラファルガーを抱き寄せると唇に触れるだけのキスをする。いいこにはご褒美、と耳元で囁くとトラファルガーの肩がぴくりと跳ねて、それに口端をつり上げると先程の刺激で反応した自身に触れた。

「んぁあっ、ひっ、や!」

先走りを絡めてぐちゅぐちゅと音を立てながら抜くと同時に後ろにも指を這わす。すっかり解れたそこは三本とも容易に飲み込んで、腕の中で震えるトラファルガーに目を細めながら前立腺も刺激した。

「ひっぅ、やあぁっ!」
「またそうやっていいくせに嘘吐く」
「んゃあ、だっ、て、こわれちゃ、…ぁあ!」

泣きながら縋りつくトラファルガーに前立腺を引っ掻いてぐりぐりと先端を弄んでやる。そんなに気持ちいい?と聞けばトラファルガーはこくりと頷いた。

「…っ!?や、…ぁ、きっど、まって、も、いい、」
「何が?…ああ、イきそうか?」
「や、ちが、ちがぅ…なに、ゃだ…ゃ、はなし…っ!」

突然逃れようと暴れだしたトラファルガーに押さえつけるように自身を刺激してやれば、泣きそうになりながらいやいやと首を振った。その様子にああ、もしかして、と口端をつり上げると先端を容赦なく刺激してやる。そうすればトラファルガーの瞳から堪え切れなかった涙が溢れ落ちて。

「んゃあっ!ふっ、ぇ、や…きっ、ど、ほんとに、や…」「いいから」

全部出して、と耳元で囁くと同時に引き抜いた指をトラファルガーの下腹部に当てる。泣きながら首を振ったトラファルガーを宥めるように頬にキスするとぐっと力を込めて押した。

「ゃ、ひっく…ぁ、ゃあ…みな、で…」

溢れ出たそれは精液とは似ても似つかないもので、ひくりと揺れる足を伝ってみるみるうちにシーツに染みを作っていく。その間もトラファルガーはずっと羞恥に震えていて、その様子は何度見ても飽きないと思った。
全て出し終えると申し訳程度に薄い白濁色がシーツの上に吐き出される。もうこれ使えないかもなとぐしゃぐしゃになったシーツを見つめた。

「ぁ、ごめ、なさ…っ」

ぐしゃぐしゃになったシーツを見つめる俺の視線に気付いたのか、トラファルガーが一杯に涙を溜めて俯いた。その顔を上げさせるとびくりと肩が震えたので宥めるように頬にキスをした。

「怒ってねェよ」

お仕置きされると緊張していた体は弛緩し、それでも羞恥に目も合わせないトラファルガーの額にもキスする。だって気持ちよすぎて失禁とかマジ可愛すぎ。本当俺好みに育ったよなと思いながら未だ顔の赤いトラファルガーを抱き上げると風呂場へと向かった。



「ゆーすたす屋、」
「ん?」
「おかえり」
「…ただいま」











55155hitにてキリリクしてくださったメール様に捧げます!大変遅くなってしまって申し訳ありません…!
素敵リクにたぎったらこうなりました。快楽地獄…になってるでしょうか?最後らへんただのエロになっててすみません趣味に走った感じですみません相変わらずキッド様が変態ですみません!←
またリクくださると嬉しいです!リク有難うございました!





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