絵空事 | ナノ

(キドロ親子+キラペン)


「ロー、もう寝たほうがいいんじゃない?」
「んー…まだ、ねない…」
「眠いんだろーが。ほら、もう寝ろって」
「やーだー」
「明日一緒に初詣行くんだろ?起きれなくなったら行けないよ」
「うぅ…だって、まだみんなねない…」
「お前は餓鬼だろ。餓鬼はとっとと寝るもんなんだよ」
「キッド、ローと話すときにそういう言葉遣いはやめろ」
「はいはい…」
「眠くなったら無理しないで寝るんだぞ?」
「うん…」




「今年も一年お疲れ様、キッド」
「本当にお疲れだせ、ったく…」
「まぁいろいろあったしな」
「まぁな」
「子育ては慣れたか?お父さん」
「慣れるも何も…大変だっつうこと以外言葉が思いつかねェよ」
「ハハッ、全く。まぁ最初よりはいいだろうよ。最初のお前よりは」
「それは言うな」
「…ちゃんと大切にするんだぞ」
「わぁってるって。大体この俺が放り投げなかったんだぞ?責任もって育ってるっての」
「ふ…違いないな」




「ローは初詣行ったらなにをお願いするんだ?」
「えー…ひみつだよ」
「じゃあ俺にだけ教えて?な?秘密にするから!」
「もお…ひみつだからね?」
「大丈夫、約束する」
「…あのね、キッドと、ずっといっしょにいられますようにっておねがいするの」
「ユースタスだけ?…俺は?」
「ペンギンもキラー屋もみんなだよ!」
「ローは可愛いなぁ……あ、でもね、お願い事って人に言ったら叶わなくなっちゃうんだよ〜。知ってた?」
「!!」




「何やってんだあいつら…」
「ペンギンのばかあああ!」
「ごめんっ、ごめんってロー!な、冗談だから冗談!」
「おい、何お前ロー泣かしてんだ」
「ふぇぇ、きっどぉ…!」
「ちょっと意地悪しようとしてっ…あああキラーどうしよう俺、ローに嫌われた!生きていけない!!」
「落ち着け。何でお前も泣いてるんだ」




「…んなことお願いしなくてもずっと側にいてやるっての」
「うんっ…」



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