絵空事 | ナノ

 「ロー、メスじゃ、なぃっ…!」

「まだ触ってもねェのにこんな乳首勃たせて…本当にローは淫乱だな」
「ひっ、んぅ、う…やっ、だってぇ…あっ、あぁ!」


背後から抱き締めるような格好でローを抱きかかえ、ピンと尖った乳首を撫で擦る。先ほどまでは薄ピンクだったそれが、今はもう見る影もないほど赤く腫れて充血していた。
少し指で弾いてやると、それだけでローは泣きながら背筋をそらす。いやいやと首を振っているくせに、突き出された胸はもっと触ってと言っているようでおかしかった。やはり淫乱な猫だと笑いながら乳首を抓んで指で押し潰してやれば高い声が辺りに響く。これをやられるのがローはひどく好きだった。今も顔を赤く染めながら、ポロポロ涙を溢して体を震わせている。


「はは、乳首真っ赤じゃん。ここそんなに気持ちいい?」
「んっぁ、あっ、あ!やぁ、っ、引っ張っちゃ、…ふぁ、んんっ!」
「ウソ。こうされると気持ちいいくせに」
「ひぅ、ふっ…も、そこばっか、ゃめっ、あぁ!」
「こんなに尖らせてちゃ説得力ねェぞ?…胸もさー、こうやって毎日揉んでたらホントに大きくなるかもなぁ。そしたらブラでも買ってきてやろうか」
「やっ…!ふぇっ、きっどぉ…ゃだっ、おっきくしちゃ、ゃ、っあ!」


少し言葉で虐めただけでもうこれだ。涙をたくさん溜めて俺を見上げるローに見せ付けるように尖った乳首をそろりと撫で上げ、薄っぺらい胸の肉を寄せ合わせて全体を揉んでやる。それにローはにゃあにゃあ鳴きながら首を振って、おっきくしないで、と声を震わせるのだから可愛らしい。
途中嫌がるローに手の甲に爪を立てられたので、それを咎めるように乳首を抓んで引っ張り上げてやれば、びくびくと腰を揺らして目を見開いた。ローがいいこにしてないからだぞ?と耳元でわざとらしく囁いてやれば泣きながらごめんなさいと訴える、そんな姿も、俺の言ったことを真に受けて、本当におっきくなっちゃうよぉと瞳を潤す姿も、どれも可愛らしくて困る。もっと虐めてしまいそうで。


「ローは淫乱な雌猫だから、こうしてたらすぐ大きくなるかもな」
「ちがっ、メスじゃな…っ!ふっ、ぁ、オス、だ、もん…ぁ、ひあっ!」
「雄猫が乳首弄られて喜ぶか?こっちもぐちゃぐちゃだし」
「あっ、ぁ、…ゃら、みちゃ、ひぁ、ん!」
「やらしい液が溢れ出てるぞ…乳首だけでこんなになるなんてホント淫乱な雌猫だな」
「ちが、ちがぅ…っ〜〜!」


メスじゃな、い、っ!とローが首を振るたびにぽたぽた涙が零れ落ちていく。口ではどうにも嫌がっているようだが、胸元まで捲り上げられたパーカーしか着用していない剥き出しのローの下半身を見る限り、だらしなく先走りを垂らしてぐっちゃぐちゃに濡れているのは明白だった。
嫌だと言ってみても所詮虐められるのが好きなこの猫は、言葉で虐めれば虐めるほどどんどん感じやすくなっていく。今もそうだ。やらしいなぁ、ローは、なんて含みを持たせるように囁いて、震える耳を少し食んだだけでコプリと新しい先走りが溢れ出てきているのがいい証拠だった。


「こっちもヒクヒクして…早く挿れてほしくてたまらないんだろ?雌猫ちゃん」
「そ、なこと、なっ、あ、ぁああっ!」
「嘘吐くなよほら。一本だけじゃ足らないってぎゅうぎゅう締め付けてるぞ?」
「ひ、っぅ…ゃだあ、ゆうなぁ…!」


可哀想なほど顔を赤く染めてふるふると震えるローの姿はゆっくりと俺の加虐欲を満たしていった。今すぐにでも自分の耳を塞ぎたいだろうに、後ろから抱き締められてそれも叶わないローは、恥ずかしくて堪らないのに気持ちいい、とそんな感じだろうか。
現にローの中はもっとというように強く指を締め付けている。それに従って指を増やしていけばどんどん飲み込んで、ぐちゅぐちゅいやらしい音を立てながらおいしそうに咥え込んだ。すっかり根元まで入ってしまった三本の指で中を掻き回せば、ローはびくびく体を震わせながら快楽に頬を染めていく。


「ふっ、ぁあ、あっ!ゃあ、そこ、そこゃらぁ!」
「ん?ここ?」
「ひっ、んんぅ!っあ、だめ、ぁ、あっ、あ!」
「なに、もうイきそうになってんの?…指挿れられて喘いで…これでイったらホントに雌猫決定だな」
「っ!ゃっ、そ、な…!ふぇ、も、ゃだぁ!離し、…っ、あぁっ、いきた、な、よぉ…っ!」
「だーめ、我慢しないでイきな?ほら、ここ触ってやるから」
「ひっぅ、やら、やっ、〜〜っ!!」


嫌がるローを尻目に前立腺を集中的に刺激すれば、びくんと大きく背がしなる。続いてびゅくびゅくと吐き出される白濁色に、じわりと目尻に涙が浮かぶ姿を見て堪らなく可愛いと思った。
飼い主の言うことを何でも信じてしまう猫はその事実に甚くショックを受けたのか、違う、メスじゃ、ない、違うのぉ、とぐすぐす啜り泣いていた。なのでわざとらしく腹に飛び散った精液を掬うと、達した事実を認識させるようにぷくりと立ちあがった乳首に塗り込むようにして擦り付ける。涙を溢すローの耳元で羞恥を煽るように囁きながら。


「ったく、いつの間に指だけでイける体になったんだよ…こんなとこで気持ちよくなっちゃう子が雄猫だなんて言えないよなァ?」
「ふっ、ぇ…だって、…きっど、が…っ」
「何?勝手にイったのはお前だろ」
「きっどの、せ…だもん、っ!やってゆった、のに…きっどが、さわる、から…っ!」


雌猫扱いが余程気に入らないのか、目を赤くしてぐすぐす鼻を啜るローは、きっどがこんな体にした…!と泣きながら呟いた。その可愛いのなんのって、自然とにやにや笑みが溢れるほど。
同時に愛しさも溢れでてきて、ぎゅっとローを抱き締めると耳元でごめんなと囁く。確かにローをこんな体にしたのは俺のせいだ。もちろん責任とって一生飼ってやるけどな、なんて考えながら涙の溜まった目尻や頬にキスを落とす。何度もキスを繰り返せば少しばかり落ち着いたのか、甘えるようにもたれかかってきた。
ロー、メスじゃないよ。ぽつりと呟いたあとに頭を胸元に擦り付けてくるローに苦笑した。雌猫扱いは相当心外だったようだ。本当は今日一日中ずっとローのことを虐めてやろうと思ったのに、この調子じゃ俺が無理そうだ。
仕方がないから、知ってるよと答えて唇にキスをした。意地悪したお詫びに最高に気持ちよくしてやろう。
本当はもっと言わせたい言葉、たくさんあったんだけどな。それはまた次回のお楽しみに取っておこう。







「……人として…軽蔑するわ…」
「なら読むなよ。息抜きにちょっと気分転換してみただけじゃねェか」
「気分転換ってレベルじゃねぇぞ!お前頭おかしいんじゃないの!?」
「妄想にとどめておいてあるだけ感謝してほしいな」
「書きたきゃ好き勝手書けばいいさ!けどな、俺の名前を許可なく出すな」
「じゃあ俺がここに入れたかったけど入れられなかったセリフを猫耳尻尾型バイブを装着して言っ」
「却下」
「本当に却下していいのか?たった一言これを言うだけでもう二度と名前込みで書かれないんだぞ…?」
「………どんなセリフだよ」
「こういうやつ」


『ローに、いっぱいハメてっ…きっどの、せーし、…ローのなか、に…いっぱい、ちょーらい…?』


「ああ、人間の屑だな」
「妄想の中のお前は素直なのに…」
「現実のお前に俺はがっかりだよ」





すべては(キッドの)妄想でした←
小説家としてそれなりに売れっ子のキッドは根詰まった時にこうしてローたんがぐっちゃぐちゃにされる話をちょこっと書いて気分転換するらしい。それにかなり立腹なローたん。頭がいかれてるんじゃないかと思っている。

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