絵空事 | ナノ

 裏親子パロ

おれのお父さんは、ぜんぜんおれのことスキなんかじゃなくて、むしろキライみたい。キッドはいつもおれのことを見てめんどくさそうな顔をする。テストで百点取っても、マラソン大会で一位になっても、褒めてくれない。褒めてもらおうと頑張っても、鬱陶しそうに追い払われる。
静かにしてろ、って言う。静かにしてたらそれだけでいいって。だからあんまり喋らないことにした。今日学校であった楽しい話とか、おもしろいこととか、話してもキッドはうるさいって言うだけだから。おれが静かに黙っているとキッドはなんにも言わないし、怒ったりもしない。だから静かにしてるのが一番キッドにきらわれない方法なんだって思って、おれはずっと静かに本を読んでいる。


だけど、このあいだ。静かに本を読んでたら、キッドにローって呼ばれたから本を閉じてキッドのところに行った。キッドから話しかけてくれることはめったにないから、うれしくってなんだろうなって思ってすぐに行った。そしたら急にソファに押し倒されてびっくりした。
前に一度だけわがままを言ったときに、キッドに頬をぶたれたことを思い出してこわくなった。今度はおれ、なにかしたかな。考えても分からなかったから、なんでもいいから謝っちゃえって思った。そしたら、なんか、急に。


なんか、へんなことされた。


最初はキッドがなにしてるかぜんぜん分かんなかった。おなかの辺りをキッドの手が撫でて、くすぐったかったのは覚えてる。逃げるように動いていたらキッドが動くなってこわい声で言ったからすぐに動くのはやめた。怒られたくなかった。きらわれたくなかった。
ずっとガマンした。キッドが撫でてるあいだ、ずっと。だけどだんだんガマンできなくなって、なんだかへんな声がでた。おれの声じゃないみたいな、へんな高い声。へんな声ってキッドにバカにされて笑われるかと思ってあわてて手で口をぎゅって押さえたけど、キッドは別になにも言わなかった。そのかわりどんどん手の動きは激しくなって、なにがなんだか分からなくなった。目の前が真っ白になるってこんな感じなのかな、って。しかもそんなとこ、誰にも触られたことなくて、触られるとぞくぞくして、こわくて涙が出た。いつもはおれが泣くとキッドは不機嫌になるけど、そのときはぜんぜん怒られなかった。キッドの指が優しく涙をぬぐってくれて、すごくうれしかった。


それから毎日いろんなことをした。
最初はこわかったけど、キッドがそのあいだだけ優しかったから頑張った。キッドの言うとおりにいろいろ覚えた。ごほうし、とか。キッドのおおきいのをアイスみたいに舐めるの。にがくて苦しいけど、そのあいだキッドはおれの頭を撫でてくれるからすき。いつもは絶対してくれないのに、そのときだけ、えらいな、じょうずだよ、って褒めてくれる。口に出されたり、顔にかかったりする白くてねばねばしたのを全部キレイに飲むと、キッドは、ローはいいこだな、って言ってくれるから苦しくてもガマンしてる。


だって、そうでもしないとおれは部屋の隅っこで黙ったままで、キッドはおれをキライなまま。このときだけ、キッドはおれのことを少しすきになってくれる。頑張って言うことを聞けば、キッドは褒めてくれる。


でもおしりの穴に指を入れられたときは痛くて、こんなの絶対できないって思った。入らないから、って泣いたけどキッドは指を抜いてくれなかった。だけどそれを毎日してたらだんだんへんな感じになった。なんだか、むずむずする感じ。最初は一本だけ、しかも先っぽだけだったのに、いつのまにかキッドの指がたくさんおしりの中に入ってくるようになって、しかも先っぽだけじゃなくて全部。キッドが指を動かすとグチャグチャっていって背筋がぞわぞわした。
キッドに聞いたら、そういうのはキモチイイって言うらしい。だから、きもちいいよ、って泣きながらキッドにぎゅって抱きついたら優しく頬を撫でてくれた。うれしかったから、もっとやってって言ったら、指でおしりの中を掻き回されてびっくりして背筋が仰け反った。そっちじゃないって言おうとしたけどぜんぜん言えなくて、おれはずっとへんな声をあげていた。


しばらくすると、指じゃなくてキッドのおっきくてかたいのがおれのおしりの穴に入ってきた。裂けちゃうよって言ったけど、キッドは大丈夫って言ってやめてくれなかった。すっごく痛くて泣いたけどキッドはたくさんおしりの奥をついてきた。痛くて吐くかと思ったけど、終わったあとに気持ちよかったってキッドが言ってくれて、うれしかったからやっぱりガマンすることにした。


でも、おれの体ってへんなんだ。最初は痛くて痛くてずっと泣いてたのに、いまはきもちいいって言いながら泣いてる。キッドのおっきいのがおしりを擦ると体中が熱くなってすごいきもちいい。へんな声がたくさんでる。もっとししてって言いたくなる。
もっとしてって言うとキッドはたくさんしてくれる。でもあんまり体を動かしたり、あんまり声をあげたりすると、インラン、っておしりを叩かれる。ごめんなさい、ってぜんぜん動いてくれない舌で頑張って言うとキッドはそんなおれを見て笑う。俺がそうしたんだからちゃんと責任はとってやるって言う。なんのことよく分からないけど、ぎゅって抱きつけば優しく背中を撫でてくれるから、なんのことか分からないままでもいいかなって思ってる。


キッドは相変わらずおれのことがキライみたいだけど、ローって名前を呼ぶときだけはおれに優しくしてくれる。ローって呼ばれて、近寄って、抱き上げられて、くらくらするようなキスをすると、おれの中でキッドがたくさん白いのを出すまではずっと優しくしてくれる。本当はそうじゃないときも優しくしてほしいけど、我儘を言う奴は嫌いだ、って前にキッドが言ってたから、しかたないからそのときだけでガマンするんだ。


でもきっと、いつか。おれがいまよりももっといいこになったら、いつでもずっとキッドは優しくしてくれるだろうから、おれはもっといいこにならなきゃいけないんだ。いいこになってキッドの言うことをなんでも聞かなきゃ。




「おいで、ロー」


手招きするキッドに近寄る。今日はスキって言ってもらえるかな。






と、いうことで。裏親子パロでした。
いや、何か表の親子パロがですねー、一歩間違えるとこんなどろどろになるんじゃなかろうかと思い立って…はい。もしキッドが根性まで腐ってたら関係的にはこんな感じになりそうだなーと。ローたんは都合のいい性欲処理(愛無し)ですよ。しかもキッドの手で確実に淫乱への階段を上ってます。
ローたんの淫乱な喘ぎ声とキッドの言葉責めを入れられなかったことが唯一の心残りです←

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