絵空事 | ナノ

(親子パロ)


「キッド、ローね、プールいきたい!」
「えー、そしたら俺もお前についてプール入らなきゃじゃん。めんどくさい」
「やー!プールいきたいー!はいりたいー!」
「どうしても行きたいならキラーに連れてってもらえば。ペンギンは気持ち悪いことになりそうだからダメだけど」
「や!ロー、キッドといきたいの!…ね?おねがぁい」 うるうる
「えー…」
「キッドぉ…」 じっ
「…あーもう分かった分かった。連れてってやるからその目で俺を見るな」
「やったぁ!ね、はやく!はやくいこ!」
「待て待て、準備するから…」




市営体育館のプールにやって来ました。


「キッド!ロー、あれ!あれのりたい!」
「はぁ?あれウォータースライダーじゃん、無理無理。ローは大人しくこっち(子供用の浅いプール)で遊んでようなー」
「やあ〜、あれのりたい!」
「こっちにもあるじゃん。なんか象の滑り台みたいなやつ」
「おーきいほうがたのしそうだもん!」
「あんま我が儘言ってっと連れ帰るぞクソ餓鬼」
「…キッドのばか!じゃあもういいもん!」
「おーおー、そうやって大人しく遊んでろ」




一時間後。


「(やばい…驚くほど暇だ…。何が楽しくてローが遊んでる姿をひたすら監視しなきゃなんねェんだよ…。)」
「…」 チャプチャプ
「…ロー、もういいか?そろそろ帰ろうぜ」
「んやー、まだ遊ぶー」
「一人で遊んでて楽しいんかお前」
「…」 チャプチャプ
「(はいはいシカトですか。)」


「あ、あのー、おにいさんお一人ですか?」 きゃいきゃい
「もしお暇ならお話でもしたいな〜なんて」 キャッキャッ
「(…何こいつら目ェおかしいんじゃねェの?子供用プールに一人座ってるとかどういう奴だよ…。)」
「あ、もしかしてお連れさんとかいましたぁ?」
「まあそこに…」
「…」 チャプチャプ…ピタッ
「え〜、かわいい!」
「弟くんですかぁ?」
「まさか。息子です」
「えっ」
「息子です」
「…キッド、もうかえる!いこ!」
「あ?いいのか?」
「いい…はやく、だっこ」 ぎゅう
「(さっきまでまだいるとか言ってたくせに…つか自分で歩けや。) …へーへー、じゃあさよならオネーサン方」
「あっ…」




「しかしお前もたまには役に立つなぁ。タイミングばっちしだったぞ」
「……」 ムスッ
「ああいいう女は相手にすんのがめんどいからな」
「……」 プイッ
「…なぁに拗ねてんだよ」
「だってキッドが…ローとあそばないで、知らないひととしゃべってるんだもん…」
「なんだ?遊んでほしかったならそういやいいだろ」
「キッドやだっていうもん…」
「(…確かに。) … まあ次はちゃんと一緒に遊んでやるから。また今度来ればいいだろ?」
「…明日」
「いや無理だから」




後日、キッド宅にて


「ローとプール行ってきたんだって?」
「なんで知ってんだよ」
「ローが教えてくれた。いーなー、なんで俺も誘ってくんなかったんだよー」
「行きたいなら一人で行ってくれば?」
「一人で行ってどうすんだよ!俺はローと行きたかったの。出来れば二人で」
「あー無理無理。お前どうせ深い方連れてって『ほらロー、俺にちゃんとしがみついてない落ちるぞ〜☆』とかやって怯えてしがみついてくるローに至福の笑み浮かべるだろ」
「何それやりた…じゃなくてそんなことしねぇよ!お前俺を何だと思ってんだ!」
「ローを将来嫁にもらおうとするペド。敵」
「はぁ?お前馬鹿じゃねぇの。天使を嫁にするとか恐れ多すぎて出来るわけねぇだろ。天使は皆で愛でるもんだ」 真顔
「………キラー、こいつそろそろ本気で医者に連れてった方がいいぞ」




夏で連想したらプールが出てきたので、プールに行きたがるローたんでした。
ちなみにキッドはペンギンを本気で敵と見なしてます。ローを狙う敵。本当にペンギンにだけは渡したくないらしい。しかしペドと言われていることについてペンギンが否定していないことに今気づいた。
キラーは例のごとくローと遊んでます。二人の言い合いは基本シカト。


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