絵空事 | ナノ

キドロ親子宅にキラペンが遊びに来たようです。


「ちょっと夕飯の買い出し行ってくるからロー頼んだわ」
「まかせろ。夕飯はカレーがいい」
「…何ここで食うこと前提にしてんだよ。厚かましいペンギンだな」
「動物の名前と俺の名前かけるのやめてくれる?つかそこは普通しょうがねぇな、分かったよ、だろ」
「キラー、こいつ引き摺って帰れ」
「嫌だ嫌だ俺はローの隣でローとカレーを食べるんだ!ローにあーんさせてやるんだ!」
「聞き分けのなってねェペンギンだな…おい、ちゃんと躾てんのか?」
「いや、まだ調教途中」
「てめっキラァア!何ノリノリで答えてんだアホか!」
「キッド!ローもね、カレーがいいっ」
「! 聞いたかこの天使の一声を!多数決で決まりだな!」
「俺はまだ何も言ってないが」
「はっ?ローの発言には百票分含まれてるから」
「小学生かお前は…」
「つかカレーがいいっつっただけで誰もお前と食いたいとは言ってなくね?」
「ロー、俺と一緒にご飯食べてくれる?」
「うんっ、いいよー!キッド、ローペンギンとごはん食べるの!」
「ほら、とっとと買ってこいユースタス」ドヤ
「………ロー、あのな。ペンギン本当は具合悪いって知ってたか?」
「え、そーなの?」
「そ、だけど無理して元気なフリしてんの。ローからも今日は家に帰って大人しく寝てなさいって言ったげな」
「うん、わかった!」
「いや、ちょ、」
「ペンギンどこいたいの?ローがなでなでしてあげるから、ちゃんとおうちかえってねてね?」
「…!!! やばっ、キラー見ろ!ローめっちゃ可愛い!ローめっちゃ可愛い!」
「落ち着け。興奮しすぎ」
「これが落ち着いていられるか…!なでなでだぞ、なでなで!可愛いわぁ…ローに心配されるとかくるわぁ…!!」
「……ロー、だからペンギンにバイバイしな」
「はぁい、ペンギンばいばい!はやくげんきになってね?」
「ん?いや俺は超元気、」
「ローの発言には百票分(笑)だろ。帰れ」
「…分かった、もうさ、ローを俺らが連れて帰ればいんじゃね?やっぱりうちの子にしようぜ」
「誰にやってもいいがてめェにだけには絶対やらねェ」
「お前らも毎回毎回同じような喧嘩してよく飽きないもんだな…」




ペンギンはロー大好き。この世で一番可愛いと思っている。そして誰よりもローを可愛がっているので甘やかしがち。それでキッドによく怒られて喧嘩する。常にローを自分たちの子にしようと画策しているので余計にキッドに疎まれている。慣れてしまったキラーは面倒臭いので口を挟まず、二人がごちゃごちゃ言い合ってる間は大人しくローと遊んであげてます。


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