絵空事 | ナノ

▽キラペンの場合


「…ぅ、ー…っ」
「どうした、具合でも悪い?」
「ん…お腹痛い…」
「風邪でも引いたか?顔色も悪いし…保健室行って休んだ方がいいぞ」
「やだ…」
「無理するなって。悪化したら大変だろ」
「ダメだって…皆勤かかってるから行きたくない…」
「あのな…痛いの我慢しててもいいことないだろ」
「ん、だめ…キラー、撫でて」
「腹をか」
「いや、背中。キラーに撫でてもらうと何かあったかくなっていいから…」
「ふっ…何だそれ。暫くこうしてやるけど、昼休み終わっても痛かったら保健室行けよ」
「んー…」




▽キドロの場合


「あー、もうだめ。死ぬ」
「あ?」
「超腹痛い。盲腸だきっとこれ俺マジで死ぬ」
「んな痛ェなら学校来ないで家で寝てりゃよかったろ」
「んん、そういうのじゃない」
「意味分かんね。どういうのだよ」
「んー…、ん、ユースタス屋ぁ、保健室行きたい」
「シカトすんな。つか一人で行けよ」
「一人じゃ途中でぶっ倒れるから無理。ベッドまでちゃんと運んで」
「…面倒臭ェ」
「なにお前マジ冷たい…恋人がこんな苦しんでんのに」
「だってお前平気そうじゃん」
「ああ、そ。じゃあ一人で行くからいいし。……今日って確か保健の先生いなかったよな…一人で寝んのつまんねぇの…」
「おいトラファルガー待てよ、連れてってやる」



ペンギンは本当にお腹が痛い。ローは全然痛くないけど、キッドとヤりたいからって分かりにくく誘ってる。それを理解するのがキッドの愛の力。
このあとペンギンを連れて保健室にやってきたキラーにおかん説教タイムが始まります。普段なら別に勝手にしてろって何も言わないけど、ペンギンも今お腹痛くて困ってるからさ。てめえら他所でヤれよと。


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