絵空事 | ナノ

「手短に出来て尚且つ凶悪な霊を呼び寄せられる降霊術ってない?」
「知るか。たとえあってもお前にだけは絶対教えねェ」
「えーユースタス屋の意地悪。まあどうでもいいけど俺、百物語したいんだよね」
「勝手にしてろ」
「マジつれねー。恋人相手にその態度ってどうなの」
「だから俺はそういうのが一番嫌いだって言ってんだろ。巻き込むな。何回言わせんだ」
「…だってユースタス屋付き合うときに約束したじゃん」
「そりゃ……大体百物語ってお前、まず人数的に無理だろうが。十人いても一人十個だぞ」
「じゃあ簡易百物語ってことで十物語とか」
「(何でそこまでそれにこだわる…)」
「それなら二人でもできるだろ?ちなみに話し手はユースタス屋で。俺が全力で聞き手するから」
「はぁ?何でだよ!比率おかしいだろ」
「だって俺怖い話とかもってねぇし。ユースタス屋豊富そう」
「俺だってねェよ。お前に付き合ってる暇もねェ」
「…じゃあいーよ」
「(拗ねたし。)…ったく、じゃあいま一つだけ話してやるよ。背筋も凍る取って置きのやつ」
「!最初っからそーやって話してりゃいいんだよ」
「(相変わらず都合いいなー。)おら、こっちこいよ」「ぅわっ!な、んだよ急に、」
「俺はお前を愛してる」
「っ!?」
「好きだ。誰にも渡さねェ。幽霊ばっかみてないでたまには俺のことも見ろっつーの」
「なに、言って、………見ろ。お前のせいで今世紀最大に鳥肌が立った」
「だから取って置きのやつだって言ったろ」




オカルト<<<越えられない壁<<<キッド

一応恋人だけど恋人らしいことをまったくしたことがないので付き合ってるくせにローは相変わらず友達感覚です。二人きりでいても雰囲気がないです。でもキッドのことは付き合うぐらいには好きなようです。なので急に恋人らしいことをされると焦って茶化して逃げようとします。キッドは本気で好きですが態度がつれないのでその本気具合がローに伝わってません。結果友達の延長線上にある恋人みたいな感じで。こいつらエッチしたことあんのかな←


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