絵空事 | ナノ

あまりに萌えたのでキドロで改変してしまった。反省はしているが後悔はしていない。

高校か大学か、とにかくまだ付き合ってまもない頃の話だ。そのときの、というか今もだけど、トラファルガーは超奥手で恥ずかしがり屋だった。
普通に話してるだけでも顔が赤くなるぐらいで、まあでも可愛かったけど、それまで誰とも付き合った事が無かったらしい。

クリスマスが近いある日、プレゼントは何がいいとかいう話になった。

「ユースタス屋は何か欲しいのあるか?」

って聞かれたんで、からかってやろうと思って

「お前が欲しい」

って言ってやったんだ。そしたら耳まで真っ赤になって下を向きながら、首を振って小さく「む、むり…」って。
まあこんなもんだろうなと思ってその日はそのネタで散々からかってやったんだが、当日。
こっちからプレゼントをあげたのに、何故かモジモジ してなかなかプレゼントをくれない。プレゼントは俺、なんて間違っても言える奴じゃないし、マフラーとか手袋とかその辺を予想してたんで、どうしたのかと思って見てると、鞄から手を震わせながらリボンを出してきた。

「…?」
「………」
「は?…あ、ありがとう…?」
「…」
「で、何これ?」
「ペンギンたちが…」
「……?」
「これ付けて貰えって…」

冗談のつもりで「お前が欲しい」とか言ったんだが、本人は相当悩んであろうことかペンギンたちに相談していたらしい。
で、そいつらがまたそういう話が好きで、自分にリボン付けて貰ってプレゼントになれとか言ったみたいで。
恥ずかしがって口を開こうとしないトラファルガーからそこまで聞きだしたら、可愛い過ぎて結局手を付けないまま8時くらいには家に帰してやった。
この話するとトラファルガーは今も顔真っ赤にするから可愛い。

^p^


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