2017

きらきらひかる
浅はかな憂鬱
あの日の雨にお帰り
群青が落ちる
うろおぼえの呼吸
マニュアル通りの泣き方
あばらが泣く
切り捨てられた永遠
ありふれたさよなら
未来は死んだの、
太陽の亡骸
さびしがりやのくせに
きみの眼に一粒のひかりを見つけた
まよなかにみたせかいのあした
ぼくの一瞬はきみの永遠になる
傷だらけの悪魔に愛の手を
きみに愛されるための嘘ならば何度でも
あのひとの嘘は結構、好きだった
「わたしが死んだら水葬でお願いね」
永遠のむこうに君をみつけた
きみがぼくを殺すのを待っている
それはたぶん、愛だった
愛の伝えかたはあの日に置いてきた
あのテールランプにはもう届かない
いつかの独白
求めあう唇の重さがちがうまま
煙草が似合うようになってしまった
まだ純粋なつもり?
嘘がすき
あの日きみはまだ少女だった
浮気性な愛人
ただの殺意じゃないの
情熱にピリオド
おだやかな絶望
死神が、やさしかった
「ごめんね、あなたのこと、好きになって」
カメレオンの死
騙せないよ、と詐欺師は泣いた
こうふくのいけにえ
あの夜を越えてきみに会いにきたの
さめることのない終わりを
怪物のなりそこない
ぬすまれたひと夏
深淵がみている
いのちの合図
ぼくがあいした虚像
はりめぐらされたうそ
数秒間の真実
これで君は共犯だ
シャングリラの夜明けにきみはいない
情熱を手離す
終末のパレード
使い古された理想論
独裁者のなみだ
五体不満足の現実
抱きしめるための強さをしらない
あの季節のどこをさがしたら
死にながら
ひとごろしの理屈
人間になる基準
おぼえたての衝動
殺人者だったころ
狂気がふるえる
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