Addiction -after note
私は腕時計がすきです。
小さなガラス(時にはプラスチックですが)の向こうで、誰に褒められることもなく淡々と時を刻んでいく小さな針が胸を掴んで離しません。
耳をそっとおしつけたら小さな鼓動が聞こえます。
過ぎた時間は戻らないからこそ、一瞬が大切なのかもしれません。
そんなことをたまに真剣に思ったりします。
Addictionはそんな気持ちから生まれた連作です。
お話を書くよりもタイトルに悩んだ時間のほうが多い気がしています…
読んでくれた方々に感謝をこめて。
2011.3.23 六日
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