どうも間が悪いらしい
2011/04/19 21:52


学校帰りの電車内からこんばんは、沫金です。まだパンドラ1回しか読めてません。向き合うのが怖いです。

さて。この前、舞い散る桜を眺めつつふと思い付いて書いたブレギル小説の存在を今思い出しました。本誌ショックによるだだ下がりテンションより前に書いたものです。短いので日記で晒しておこうと思います。すっかり桜散っちゃったなあ…。


↓以下ブレギル小説



「ただいま」

「お帰りナサイ」

「早かったんだな」

「今日は面白いぐらいスムーズに仕事が進んだので」


そうか、と返しながらスーツの上を脱ぐギルバート。その裾から何か白っぽいモノがひらりと落ちたのを見、ブレイクは首を傾げた。


「ギルバート君、何か落としましたヨ……オヤ、」

「ん?何だ?」

「桜、ですカ」


床に着地したそれは、桜の花びらだった。きっと帰って来るときに風に煽られた花弁が付いてきたのだろう。ブレイクの言葉に、スーツをハンガーに掛け終えたギルバートが寝室からひょっこり顔を出した。


「ああ、そういえば咲いてたな」

「何デス?その言い種は。眺めなかったんですカ君は」

「悪かったな無粋で…わっ!?」


いきなりブレイクの手がにゅっと伸びてきた。反射的に目を瞑ると、クスリと笑われた気配を感じる。


「よく見たら頭にも付いてましタ」


頭を柔らかく撫でられる感覚に恐る恐る目蓋を上げると、摘んだ桜をヒラヒラさせて笑うブレイクが目に入った。ギルバートの髪に絡んでいた花びらだ。


「明日はお休みですし、散歩がてらにお花見しましょうカ?」

「…悪くないな」



桜並木



貴方と眺める桜ならば、悪い訳がない。


END




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