in 生徒会室 「『ねぇ善吉ちゃん』」 「ん」 「『今僕の発言についてる括弧の話なんだけどさ』」 「どうかしたのか?いつもどおり信用出来ない感じがありありとでてるが」 「『このかぎ括弧ってさ、この種類じゃないとだめだと思う?』」 「どういう意味だ」 「『だーかーらー!かぎ括弧っていっぱい種類あるじゃん』」 「『例えば、()【】[]{}《》とか』」 「まぁーたしかに」 「『よしちょっと待って変えてみる』」 「『ええっと、、よし、』【てぃっ】」 「おおおおおおおおお前それ変えれるのかよ!!!」 「【ふふふ。なんかいいね。中2くさいねこの括弧……僕の右目が疼くよ……】」 「なんかよみづれええ!あとキャラがちげええ!!」 「【じゃあ、】[こっち!]」 「[こっちはどう?ねぇ善吉ちゃん!]」 「なんかホッチキスの針みてえ」 「[ぐっ的確なツッコミ……あ、あれ?]」 「どうした」 「[あれええ?ちょ、ごめ]」 「おいどうした?」 「[ちょっと僕になんか質問してみて]」 「はぁ?」 「[はやく!]」 「ええとじゃあ、好きな食べ物はなんだ?ってなんだこれ恥ずかしい」 「[たいやきだよもちろん!……っ!!やっぱり!]」 「おい何がどうしてどうなった」 「[この括弧だと素直なことしか言えないみたいだ]」 「は?」 「[つまり括弧がないみたいな状態に等しい。今僕はビーフストロガノフって答えようとと思ったのにたいやきと答えることでちょっと庶民的な魅力を引き出してしまった。これではますます球磨川ファンが増えてしまうよ……]」 「え、それってつまり……あと色々とスルーさせてもらうけど」 「[うん擬似的な会長戦みたいなノリ]」 「それっていいのかお前的に」 「[なんかねーどうでもいいことに素直になるみたい]」 「[流石に本当の本心は言わないし]」 「ただ単に意味ない嘘がつけなくなっただけ、か」 「[うん。括弧つけ方が変わっただけだね。いわゆる嘘が付けないタイプのコになっちゃったわけだ]」 「じゃあ他の括弧に変えたらまた違う感じになるのか?」 「[うーんたぶん]《っと、ちょっと変えてみたよ》」 「結構大幅に変わってるけど」 「《あ、この括弧は》」 「ん?」 「《善吉ちゃん、》」 「は?」 「《いつもありがとう」 「《僕のことを気遣ってくれて》」 「へ」 「《そんな善吉ちゃんのことが僕は》」 「ちょ、あれ」 「《大好きだよ!!!》」 「うわあああ抱きつくなくぁwせdrftgyふじこl」 がらっ 「球磨川さん、人吉くん、仕事終わったか……い?」 「あ」 「《あ、高貴ちゃん!!》」 「く、球磨川さん?人吉くん!?」 「《高貴ちゃんも、》」 「逃げて阿久根せんぱいいいいいいいいいいいい!」 「《昔から一緒にいてくれて》」 「な、なんであれ?球磨川さんなんでそんないい笑顔……」 「《ありがとおっ!!!》」ぎゅうっ 「うわあああああああああああああああああああ螺子が!!螺子がささってるうううううううううう!!!!!!!!!」 通常SS一覧に戻る Novel一覧に戻る topに戻る |