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ゴチン!と鈍い音をたて上からの力が緩む。
私に馬乗りのままお姉さんは戦闘態勢をといた。

「ふはははは!!!ずつっ、頭突き食らわすとか、フフッ、主はほんにおもろい奴よのう。賢者に頭突き食らわせたんは後にも先にも主くらいじゃ」

急に爆笑し出すお姉さん、ついていけない私たち。

「あの、お姉さん、大丈夫ですか?頭強打したせいでどこかのネジでも飛びましたか?あとできればそろそろ退いてもらえませんか」

『え、そこなの?もっと色々突っ込むとこあるけどまずそこなの!?』
と、朋。

ああ、すまんすまんと手をひいて立ち上がらせてくれるお姉さんに一言礼を言いながら握手する。

「ほんに、主は面白き娘よ」

そう言ってお姉さんは私の手をとり膝をついて

「神のはふりは人にくだらん。こは吾が認めし神のみこ。ここに言祝ぎて白す」

「…あの、つまりどういうことですか?」

「なに、主をあるじとして認め、主についていかんと言ったまでよ」

はようボールを出さんか、などとお姉さんはマイペースにのたまうが色々聞き捨てならない台詞が飛び出してたような。いや、それよりもまず。
「ボール?」

「ん?主の手持ちは4体。空きはあるじゃろて」

「は?」
と絶句したのは私ではなく昴だ、正直私も驚いている。

「そうですね。ちなみにお姉さん」
(種族的な意味で)どちら様でしょうか…?


 

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