11.さあ行こう
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立ち話も何だし、とりあえずキンセツに行きましょうよ!
というキルリアちゃんに流され、キンセツのポケモンセンターヘ。

「ではお預かりしますね」

にこやかなジョーイさんに昴たちを預けてキルリアちゃんと並んでソファに腰掛ける。

「それで、えーっと…貴方はどうして私たちを助けてくれたんですか?」

『そりゃ119番道路からずっと尾行していたもの!』

キルリアちゃんの言葉に一瞬思考が凍りつく。

「尾行、ですか」

『だって楽しそうな声が聞こえてきて…で、姿みたら美少女じゃない?私シンクロポケモンだからさぁ。これはもう運命以外の何者でもないと思うのよね』

「はぁ」

『ってなわけで!私にも素敵な名前頂戴な』

‐‐*‐‐*‐‐

『と、まあウィンク付きで微笑まれて丸め込まれたと』

ええ、と昴の言葉に苦笑いを返す。

「でもいい子ですよ?その…随分元気がよろしいですけど」

『それってテンションについていけてないって事じゃないの』

呆れた様子で朋がぼやいている。基本的になんというか、テンションがちぐはぐなのは皆にも言えることだと思うのだけれど。

『で、気になってたんだけどあの“そうそう、それ!”って何に対してだったの?』

皐月が伸びをしながらキルリアちゃんに尋ねる。

『ああ、あれはニックネームに対してよ!』
膝に乗っているキルリアちゃんはテンションも高々に決まった?と瞳を輝かせている。

「…霊翠、なんてどうでしょう?」

『霊翠…ヒスイ…うん!素敵!!流石はマイデスティニーだわ!』

ありがとう!と素直に喜ぶ彼女はとてもキラキラしていたのでした。



 

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