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「…ポケモンがいない、そんな地方はまるで聞いたことがないよ」

ダイゴさんの声はあくまで落ち着いていて、それでいて冷たいものだった。

「しかし嘘をつくにしてももっとましな嘘をつくだろうし、今の所君が何処から来たのかはわからない。…けれど、ひとまず君の事を信用してみようと思う…いや、してみたいのかな」

苦笑いをこぼしながら言うダイゴさんが言外に込めた意味を理解したユウキさんとハルカさんはこれまで強ばらせていた顔をようやく綻ばせた。
どうやら年相応にはらはらしていたようです。

「じゃあ、結鈴ちゃんのこと…」

ユウキさんが嬉しそうに言葉を紡ぐ。

「あぁ、僕が保護するよ。その上で見極めさせてもらう」

「ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いいたします」

こうして私はダイゴさんのお宅に保護兼監視と称してお世話になることになったのでした。

 

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