「ただいまー何してんだ?」

「親父、これ」

「ファ○リーズ?」

「ちげーよ、こっちだろ」


 ──────────
 あなた達のニオイには
 耐えられません。
 出ていきます。
     幸子
 ──────────


「幸子ちゃんんん!!」

「銀時が煙草クセェからだ」

「晋助、テメーの学ランだろ。女物の香水の匂いプンプンさせやがって死ねよ」

「テメーが死ねよ。トシの鞄じゃねーの。あいつテメーのことマヨネーズ臭いっつてたしよ」

「は?ふざけんな死ねよ」

「じゃあ親父のベッドだろ。オッサンの臭いがすんだよ」

「え?泣いていい?」

「洗えばいいだろ」

「洗えないでしょう!」

「コレを使えばいいんでさァ」

「「「「ああ〜」」」」

「おい、総悟いつからそこにいた?」

「最初からいやしたぜ」

「マジでか」

「さあ、早く使いなせェ。ファ○リーズ頭からかぶりやがれ」

「え!え!」

「新しくなったファ○リーズ!ダブル除菌なら洗ったように強力消臭!」

「テメー何なんだよ!ファ○リーズこっち向けんなよ!」

「ギャアアアア!!頭にかかったァァァ!!」



***



「「「「すぅー…はあ」」」」

「ただいまぁ」

「「「「幸子〜」」」」

「何、みんなどうしたの?(何か消臭剤臭い…)」

「え?幸子ちゃん、出てったんじゃなかったの?」

「今日は神楽ちゃんと勉強してたから遅くなっただけだよ」

「は?」

「だだだってこの手紙!」

「…いや、これ総悟の字だし」

「総悟ォォォ!!?」

「ちょおまっ!ふざけんな!」

「だってあんたら臭いんでさァ」

「だからって頭から消臭剤かぶせるかフツー!」

「新しくなったファ○リーズ。ダブル除菌なら洗ったように強力消臭」

「おい、してやったりみたいな顔をするな、舌を出すな」

「なんだか知らないけど早く晩ごはんにしよう」



ニオイのはなし
(ふぁぶりーずで洗おう!)

end


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