「晋助テーブルに肘をつかない!トシご飯中はケータイ禁止!総悟それパパのお魚ァァァ!」
「ちょ!お父さんご飯粒飛んだ!汚い!」


近藤家は晩ご飯を家族全員そろって食べる。忙しくて家庭サービスがなかなかできない父、勲が決めたのだ。
兄弟家族みんなが揃うこの時間が幸子は好きだった。


「オイ、今日飯作ったの誰だ?」


トシは卵焼きにマヨネーズを大量にかけながら訊いた(ちなみに近藤家のマヨネーズは業務用である)家事は当番制で、食事係、洗濯係、などローテーションで決める事になっている。


「今日は銀さんが作りました。何か文句あんのかコノヤロー」
「テメェ卵焼き甘過ぎんだよ、砂糖どんだけ入れたんだコルァ」
「マヨネーズそんなかてける奴にふざけんなとか言われたくありませーん」
「マヨネーズで中和してんだよ」
「文句あるなら食うな、腐れマヨラー」
「黙れ、天パ」


音を立てて椅子から立ち上がった銀時とトシは、テーブル越しに睨み合った。


「…うっわ、何これ甘ぁ」
「俺これいらねぇや」
「晋兄、醤油取ってー」


幸子と総悟の末っ子コンビはどこまでもマイペースだ。幸子に文句を言われて、長男銀時は押し黙ってしまった。


「コラ!二人共!喧嘩なら外でしなさいっていつも言ってるでしょう!!!」
「だからお父さんご飯粒飛んでる!!汚い!!」



近藤家の食卓
(みんな一緒にいただきます)

end


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