俺の隣の席は近藤幸子ちゃん。同じ剣道部の近藤十四郎部長と近藤総悟さん(後輩なのにさん付けしないと怒られる)の兄弟だ。
今日もまだ学校に来てない。


「山崎くん剣道やるの?私のお兄ちゃんも剣道部なんだよ」


幸子ちゃんとは一年生のときから同じクラスで、彼女のお兄さんが剣道部だと言う事もあって、俺達はすぐに仲良くなった。初めて彼女を見たときは、素直にかわいいと思った。


「おい、テメーが山崎か」
「えっ…ギャアアアア!!」


でもかわいいと思っただけなのに、次の日の放課後彼女の兄三人に締め上げられた。さらに今年からは弟も加わって、何故か俺は目の敵(パシリ)にされている。


「おはよう退!」
「もう一限目終わってるよ」
「社長出勤だよ」
「何それ」


幸子ちゃんは一限目の終わりに学校にやって来た。
正直、最近じゃ彼女の何処にときめいたんだろうと疑問に思う。嫌になるくらい面倒臭さがりだし、図々しいし。だいたい他の兄弟が恐すぎて、とてもじゃないけど恋愛に発展する気がしない。

でもね。


「今日の卵焼きおいしくできたんだ!退にも一口あげるね!」


幸子ちゃんの笑顔は、みんなから愛される。そんな魅力があるみたいだ。


「……はい、一限目のノートとっといたから」
「さすが退!心の友よ!」


そして俺も、やっぱりあの兄弟達と同じように彼女の事を大事に思ってるんだろうなと思いました。

あれ?作文?



隣の席の退くん
(大親友ジミー)

end





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山崎は同じクラスで剣道部。退が大好きな幸子と、それが気に食わない他の兄弟達。


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