それから出来たオムライスを食って、皿とか片付けて、各々好きなことをして…



「ふぁあぁ…」



で、眠くなる。と…


ま、今日は暖かいしなぁ…

眠くなるのも、分からない事も無い。



「寝ても良か…?」


「好きにしたらどうだ?」



ってか、お前そう聞くけどさぁ…


その手に持ってる俺の枕と毛布は何だ。


何時取ってきた!?

部屋入る時は一言言おうぜ?もうかれこれ15年の付き合いになるけどさぁ!



「おやすみ…」


「あ、ちょっと待て」



そうだ、スッカリ言うの忘れてた…


ソファに横になる潤斗の頭をくしゃっと掴んで、顔にかかってた前髪を上げる。



「誕生日、おめでとう」


「ん…?」



潤斗は一瞬何の事か分からなかったみたいだが、携帯で日付を確認したら「ああ…」と笑う。


そう…

今日は潤斗の誕生日…


『仁王潤斗』では無く、潤斗自身の



「なんか、毎年邑に言われて思い出してた気がするぜよ」


「あったり前だ。俺の仕事だからな。
自分の誕生日を忘れた馬鹿な潤斗に誕生日だってのを思い出させるの。」


「そうだったのぅ」



クスクスと笑う潤斗。


誕生日を思い出させて、おめでとう言って、それからは年によって違って…


変わってなくて安心した。

一連の流れも、潤斗の笑顔も…



………顔、仁王だけど



「仕方ないから、仁王の誕生日も思い出させてやるよ。
お前のことだから、それも忘れそうだ。」


「やった。年に2回も祝ってもらえる」


「プレゼントは一つだからな」


「えー…」



口を尖らせていたが、頭を撫でていれば、そのうち寝息が聞こえて来る…



「おやすみ、潤斗…」



ぽんぽんと撫でてから、テレビを消して立ち上がる。


そして思った。







結局、潤斗が起きたのは7時過ぎ。

コイツは夜寝てないのか







星菓様よりフリリクの『銀猫の主人公とヒロインでほのぼの』だったんですが…

ほのぼのって何ですか?これで良いんですかね?


何気に誕生日ネタなのはあれです。

潤斗君の元になった子の誕生日が今日(3/26)だったからです。


こんな駄文ですが、喜んでいただければ嬉しいです。

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