Side Bunt
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「仁王、そろそろ着替えに行こうぜぃ」
「そうじゃな。また部活でな、赤也」
赤也に小さく手を振る仁王を連れて、部室に向かう。
「赤也も早く戻らんとあかんよ?」
「………」
仁王は赤也が見えなくなるまでちょこちょこ振り返って小さく手を振ってた。
仁王は帰り際とか、人と離れるのが苦手だから、何度も振り返っちまうのは仕方ないと思う。
実際、俺はそんな仁王が愛おしく思うし…
けど、それは自分に向けられた時だけ。
俺以外にそんな事してると、なんか嫌だ。
「あ!待ちんしゃい…!」
仁王は何度も振り返ってるから、歩くのが俺より遅くなるのは当たり前。
待ってようかと思ったけど、なんかムッと来たから止めた。
(どっちかって言うと、足を進めた方だし)
「っ…!///」
俺との距離が開いた事に気が付いて、慌てて小走りでついて来た仁王。
「(小動物かよぃ!?///)」
ああ、なんかもうどうでもよくなった…
今は、仁王が俺達の所に居てくれるだけで良い。
ブン太は感情の変化が激しいと思われます。
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