私情大幅込みの勧誘3
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幸せそうに食べる潤斗に赤也とブン太が癒されている中、屋上には殺伐とした空気が流れていた…



「やぁ、よく来たね^^」


「うん。来てって言われたから」



屋上に居たのはプリガムレッドを抜いたレギュラーメンバー。

(内2人は黒属性発揮中。)



「あまりに遅いので、お越しにならないかと思いましたよ^^」


「(Σあれぇ?!柳生って黒属性だったっけ?!)

ごめんねぇ?いつも一緒に食べる子達に用事があるって言ってたからぁ…」



テメェらが早過ぎんだよ

俺チャイム鳴って3分以内に教室出たぞコノヤロー



内心毒づきながら、幸村に視線を合わせる。



「それでぇ、用事はぁ?」


「(イラッと来るなぁ…^^)

まずは自己紹介から始めた方が良いよね。
こっちは君の事知ってるけど、そっちはまだ名前知らないだろうし」


「うん、そうしてくれると嬉しいなぁ。
幸村君や柳生君達は知ってるから、他の2人に自己紹介して欲しいなぁ

(副音声聞こえた!『^^』がついた副音声聞こえた!)」



邑がニコーッと笑えば、真田が一歩出て来て「真田弦一郎だ」とだけ言って戻って行く。



「(うわっ、顔面に蹴り入れてぇ…)」



真田を見ての1番最初の感想がこれなのはどうかと思うが、ここはあえてスルーという手段で。



「柳蓮二だ。お前のデータはすでにとってある。

美舞邑 身長153cm体重45.7kg 血液型A型 誕生日は3月14日の魚座 視力は両目とも1.5 好きな本や映画はハ〇ーポッターシリーズ 好きな音楽は最近ではボー〇ロイドや東〇アレンジ等の同人系列等 得意科目は音楽と英語 苦手科目は数学。
両親と仁王の両親の中が良く、年に数回の頻度で会っていたが、ここ数年は水野が転校して来るまで会っていなかった。
転校前は名古屋に住んでおり、名古屋星徳中等部にて『仕事の合間に部員との試合に参加』を条件にマネージャーを勤める。
プレイスタイルはアグレッシブ・ベースライナー。大会出場経験は少なく、特にこれといっての得意技は無いが、試合を早く終わらせる傾向がある。

とあるが、間違いないか?」


「………」


「沈黙は肯定と取らせてもらう。」


「へぇ、マネージャーだけじゃなくて、テニスの経験あるんだ^^」



………あ、ちょっとすみません、ここから俺視線にして良いですか?


なんかもう、セリフだけじゃ言い切れないぐらい色々あるんで… ハイ。

あ、答えは聞いてない。



「…す、凄いねぇ 潤斗に聞いたの?」


「確かに昔の事等は仁王から聞いたが、主な情報源は井上と笹本だ。」


「………」



あの2人口軽ぅっ!!

(あ、井上がみっちゃんで笹本がさっちー。)


つーか、トリップ前の設定がチョコチョコ入ってる事にびっくりだ。


そういえば、よくトリップを読んでて戸籍とかはどうなってるかとか思わないか?

俺は思う。


思ってこっち来る前にトリップさせた奴に聞いてみた。



『ああ、適当に作っといた。あ、親はお前の親と同じだから』



とりあえずこれで分かったのは、奴が超テキトーだって事だ。

(うん、とりあえず蹴っといた)


まぁ昔の事はあれだな、潤斗が作りながら話したんだろ。

アイツ、死ぬ前から当事者じゃないと俺でもわからないぐらい話作るの上手かったし。



「それで、本題に入るんだけど…」


「本題?」



ああ、マネージャーの話か?



「うん。テニス部は君をマネージャーにしたいと思ってるんだ。」



ニコニコしながら言うけど、絶対にしたいとは思ってないよな?幸村さん。

(ってか、今心読まれて… はいないな多分。)


「仁王から聞いてない?」と聞かれたので、とりあえず誘われた事は伝えとく。



「要らないとは思うんだけど、今度の連休に合同合宿があってね… 人手が足りないんだ。

だから、不本意だけど… 本っ当に不本意だけど、マネージャーを募集してるんだよ。
そこで、仁王が君を連れてきたんだ」



……なんか怖い…


幸村は黒属性だって原作の時から薄々感じてた。

だから構えてたんだが…



「………」


「………ι」



柳生が怖いです。さっきからずっと睨んできます。



「女嫌いで… 特にミーハーが嫌いな仁王が連れて来たから、君は色々大丈夫だと思うんだ。
思うんだけどね?」



あ、黒が濃くなった…



「俺らは… 特に俺と柳生は君の事が本っっっっ当に気に食わない。」



うっわ、これ俺死ぬんじゃね?


だって何か…

いや、うん…



「まぁ、俺らもそこまで非情じゃない。

君が望むなら、マネージャーのテストをしようじゃないか」



………なぁ潤斗、俺はこのフラグをどうすれば良い?






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